そら飛ぶ庭
   

介護日記
 
2013.6.11 

Diary of Country Life
Nursing of My Parents

草刈りと草抜き

二つのコンサート

蠱惑的な女優

大島  一洋 

牡丹

■雑草と格闘
 
 5月に入って大変なのは、庭と畑の雑草である。腰くらいまでの高さで生い茂っている。まず、草刈り機を使って畑の草を刈った。夕方涼しくなってからやるのだが、すぐに汗びっしょり、熱中症になりそうになる。あわてて中止し、シャワーを浴びる。6坪ほどの畑の草を刈るのに3日かかった。
 次に裏庭の草。草刈り機が使えないので、軍手をはめて、手で抜くしかない。小さい鍬で根から掘り起こして抜く。裏庭に2日、表庭に2日かかった。我が家のメンテナンスのなかで、最もつらいのが草刈りと草抜きである。まさに雑草との格闘である。
 庭木の剪定は植木屋さんに頼んであるが、今一番忙しい時期なので、順番がこないと来てくれない。月末になってやっと来た。まる2日半かけて、樹木の剪定が終わった。庭がきれいになった。これで秋まで大丈夫。
 あとは、隣の空き地の溝にはえた草取り。雨水が流れるように、溝の中の草を抜き取り、鍬でさらう。これも疲れる大仕事。2日かかった。腰にきた。

草刈りした畑
麦の穂

■血液検査

 2か月たったので、5月8日、可知医院で血液検査。かなり減酒したから、数値は下がっていると思って10日に結果を聞いて驚いた。ガンマGTPは323と200も下がっていたが、GOTとGPTが、基準値より少し上がっていた。理由がわからない。可知先生は、休肝日を作らなくてはだめですね、と言う。そうです、そのつもりなのですが、夜10時過ぎると、どうしても飲みたくなってしまうのです。その時間まで我慢した自分に褒美をあげたくなって。
 10時からでも、就寝する午前1時まで3時間も飲めば、たいした減酒にならないことがわかりました。はい。なんとかします。

つつじ
カラー

■ムカデ

 5月16日(木)の昼、台所のシンクに長さ5センチほどのムカデを発見。本来ならキンチョールを吹き付けて、弱ったところをティッシュ・ペーパーで摘まむのだが、あわてたせいかティッシュでいきなり摘まんでしまった。するとムカデは尾をのばして自分の指を2か所さした。その痛いこと。ムカデをスリッパで踏みつぶし、「まるみ薬局」へかけつけた。すぐ治療してもらう。30分以上ほっておくと指が腫れてしまう。治療が早かったせいか、夜には痛みが消えた。とんでもないドジだ。
5月30日(木)にも、シンクにムカデが出た。今回は慎重にキンチョールを吹き付け、弱ったところをティッシュで摘み、キッチンバサミで細かく切って捨てる。

つぼさんご
きりん草

■明治座
 
 5月18日(土)
 夕方6時半に同級生5人と、加子母にある「明治座」へクラシック・コンサートを聞きに行く。「明治座」は、明治26年(1893)に建てられた歌舞伎芝居小屋である。ここで、もう16年間も東京芸大生とOBによるクラシック・コンサートが開かれているとか。
 今夜の曲目は、モーツァルトの「ホルン協奏曲」、ワーグナーの「ジークフリート」、メンデルスゾーンの「イタリア」だった。古い歌舞伎小屋にクラシックというミスマッチがいい。終わったら真っ暗。どこかで夕食でもするのかと思ったら、みんな車で帰ってしまった。自分一人、居酒屋「まき」で夕食。こういうとき、家に帰っても誰もいない独居生活者は寂しいものだ。

明治座内部
コンサートが終わったあとの
明治座夜景

■芝浜

 
 有名な落語だが、立川談志のは聴いたことがなかった。DVD「映画 立川談志」の中に入っていた。談志はあまり好きではないが、この「芝浜」はいい。普通と違って、完全に談志流になっている。談志がしゃべっているというより、登場人物が勝手に動いている感じだ。

もっこうばら
椿

■夏支度

 5月23日(木)天気がいいので、ふとん、毛布、シーツなどを干す。夏物のふとん、シーツを押入れから出し、これも干した。自室に掃除機をかける。
 夕方、取りこんだが、まだ寒い日があるかもしれないので毛布だけ残し、あとは夏物に交換した。

こでまり

■リコーダー

5月25日(土)夕方6時半から、公民館でリコーダー・コンサートがあるというので聞きに行く。第一中学校のOBで、在学中から吹いていたらしいが、定年退職したので改めて練習したという7人が演奏した。
 リコーダーが13本も使われた。こんなに数があるとは知らなかった。一番大きいのはオーボエみたいだった。なかなかいい演奏会で、超満員だった。

■中国本

 今月最も読みごたえのあった本は、講談社現代新書の『おどろきの中国』橋爪大三郎×大澤真幸×宮台真司の鼎談本。けっこう難しいが、毛沢東登場以前と以後がいかに違うかがわかった。

カンパニュラ
うつぎ

■いい女
 
 今月見たDVDのなかで、気にいったのは「最高の人生のはじめ方」という映画。モーガン・フリーマンが自信を失くして酒浸りで、車椅子生活の作家を演じている。その隣に住んでいるのが、娘3人とシングルマザー(離婚協議中)で、彼女たちと親しくなり、励まされて、作家は新しい作品を書く気になるという話。シングルマザー役の女性がすごくいい女。ネットで調べてみたら、ヴァージニア・マドセンという女優で51歳。バツイチで一児あり。映画は昨年の公開だから、出演時は50歳ということになる。とてもそんな歳には見えない。40代前半に見える。男側の下品な言葉で言えば「一生ベッドから離したくない女」というやつ。 

てっせん

■「生楽館」
 
 多治見の老人ホームへは、今月4回行った。父は機嫌のいい日と悪い日がある。機嫌の悪い日は、自分がいても眠ってしまう。

眠る父
ベッドで雑誌を読む父

  ある日、なんとなく『週刊朝日』を渡したら、すごく熱心に読み始めた。そこで気がついた。父は新聞もテレビも見てないから、世の中のことが全然わかっていなかったのだ。以後は必ず週刊誌を持って行って置いてくることにした。

                                                                   (次回へつづく)


大島 一洋  (おおしま・いちよう)
1943年岐阜県中津川市生まれ。早稲田大学第一文学部美術専修科卒。
大和書房を経て、平凡出版(現マガジンハウス)に中途入社。「週刊平凡」「平凡パンチ」「ダカーポ」「鳩よ!」などの雑誌および書籍編集にたずさわり、2005年定年退職。現在はフリー編集者&ライター。著書に『芸術とスキャンダルの間』(講談社現代新書)。
 
 
 
 


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