そら飛ぶ庭
   

介護日記
 
2013.4.9 

Diary of Country Life
Nursing of My Parents

単調な日常

ガンマGTP、535

一斉に咲きはじめた花々

大島  一洋 

庭の椿
今年も咲いた庭のカタクリ

■毎朝
 
 規則正しいと言うべきか、単調なのか、一人暮らしだからこそ、きちんとした生活を心がけている。
 朝は午前5時ころに一度目覚め、トイレへいき、郵便受から朝刊を取り、再就寝する。目覚まし時計は9時半にセットしてあるが、だいたい9時15分ころに目が覚めて起きる。パジャマの上にジャージーを着て、ふとんの上で腰痛ストレッチを約5分。次に竹踏みを100回。前屈と後屈運動を5回ずつ。
 洗面所で歯を磨き、顔と頭を水で洗う。台所へいき、まずお湯を沸かす。冷蔵庫から前日用意したごはんと煮物(切干大根、ひじき煮、れんこん煮など)、納豆、卵、きゅうり、トマト、果物(キウイ、りんご、オレンジなど)を出す。
 お湯が沸いたらポットに移し、急須に緑茶のパックを入れ、湯を注ぐ。
 ごはんと煮物を電子レンジで温める。お椀に納豆、卵、醤油、きざみねぎを入れてかき回す。きゅうりとトマトを切って小皿に盛る。果物も切って専用の皿に。
 チンしたごはんを鮭のふりかけと味のりで少し食べ、そのあと納豆をかける。つまり納豆、卵かけごはん。最後にお茶を飲んで、これで朝食終り。

水仙
雪柳

■残便感

 ポットを自室へ持っていき、グラスに水とお湯を少し入れ、キャベジン2錠、ビタミンC2錠、チョコラBB1錠を服む。
 ゆっくり時間をかけて朝刊(朝日)を読む。途中で排便3回。午前中に排便3回が面倒だ。以前は1回ですんだのに、歳のせいか残便感と残尿感があり、3回に分けないと前日分が出切らない。
 正午前、灰皿のたばこの火とこたつの電源切りを確認し、着替えて出かける。通常は「夢」という喫茶店でアメリカン・コーヒーを飲みながら、中日スポーツと中日新聞に目を通す。DVDを借りる日は「夢」に行く前に「三洋堂」まで1キロほど歩く。
「夢」のあとは巨大スーパー「アピタ」で買い物し、「くまざわ書店」で雑誌の立ち読みをする。火曜日は「週刊朝日」、木曜日は「週刊文春」を購入。
 午後2時前に帰宅し、パジャマとジャージーに着替えてしまう。

ばいも
アマリリス

 昼食はなしで、午後2時半にバナナ2本を食べる。
 3時に届いた夕刊を読み、週刊誌などに目を通す。
 4時半、台所にいき、お湯を沸かしてポットへ。夕食は「アピタ」で買った弁当か寿司に、もずく酢、トマト&きゅうりサラダ、ヨーグルト、目刺し2尾、果物、お茶。
 夕食後はDVDで映画を2本見る。終わると夜11時ころ。あとは雑誌か本を読む。
 夜9時半ころから、映画を見ながらキリン・フリーのトマトジュース割りを飲み、10時半ころから、麦焼酎のお湯割りを舐めるように飲む。仕上げに缶ビール1本やって、「ラジオ深夜便」を少し聞いて、深夜1時にCD、チック・コリアのピアノソロを聞きながら就寝。単調な毎日である。酒場には週2回しか行かない。
 一日おきにお湯に漬けたタオルで体を拭くが、入浴と洗濯は日曜日だけ。寒いうちは入浴が怖い。

紫もくれん
ボケ

■アルコール性肝炎

 半年ぶりに可知医院で血液検査。減酒しているので、少しは下がっていると思ったのに、ガンマGTPが535もあった。GOT、GPTは正常値に戻っているし、中性脂肪も700あったのが308と半減した。なぜガンマGTPだけがこんなに高いのかわからない。これだけ高ければGOT、GTPもつられて上がるはずなのだが。
 さらなる減酒を決意するが、断酒できないのが、依存症のつらいところだ。
 なだいなだ・吉岡隆著『アルコール依存症は治らない「治らない」の意味』という本を読む。これを読んで自分が情けなくなった。たった1日の断酒すらできないのだから、もはや入院するしか方法はないのではないか。かといって、父が生きているうちは、入院するような病気になるわけにいかない。いっそのこと睡眠薬に頼って断酒してみるか。

梅の花
春を告げる沈丁花

■墓掃除

 3月17日(日)晴
彼岸の入りなので、打越の墓掃除へ。大きな草刈りバサミを持っていき、崖上の草を刈ったが、とても1回では刈り切れない。崖の上だから落ちて墓石に頭などぶつけたら大変だから途中で止める。落葉を掃き、墓石を雑巾で拭き、仏花を活けたら墓が生き返ったようだった。線香をあげ、父が満100歳の誕生日、9月25日まで持ちますように、と祈る。微妙なところだが、意外に実現するかも。

掃除した墓
馬酔木

■「生楽館」

 
 JR東海の時刻表がかなり変更になった。これまで12時12分発の電車が12時19分になった。これだと多治見で1時10分発のバスに間に合わない心配がある。だから中津川を11時50分の電車にすることにした。多治見駅でバスまで30分余あるが、駅前の本屋で立ち読みしていれば大丈夫だ。
 帰りの電車も時刻が変わった。午後3時43分多治見発が、午後4時になってしまった。どうしてこういう変更になったのだろうか。多治見駅から「生楽館」のある旭ヶ丘6丁目行きのバスは1時間に1本しかないし、帰りも旭ヶ丘6丁目発のバスは午後3時しかない。不便で困るが、電車から循環バスに乗り換える(あるいはその逆)の人は、朝はともかく、この時間には自分くらいしかいないのかも。
多治見駅ホームに「特急電車の車内販売を廃止します。弁当などはあらかじめお買いになってお乗りください」と貼り紙があった。時刻表変更も経費節減の一環なのだろうか。
 父は寝たきりだが、意識はしっかりしているし、食欲もある。話かければちゃんと答えるが、今日が何日で何曜日かわかっていない。多治見にいることすら忘れてしまっているようだ。移動はすべて車椅子になった。それも介助がないと乗れない。背骨の痛みは薬で抑えているが、時々「痛いなあ」とこぼす。痛みがひどくなってモルヒネを使うようになったら危ない。

ベッドに腰掛ける父
ベッドに寝たきりの父

■こたつ壊れる
 
 自室で使っているこたつが壊れてしまった。しばらくは電気シーツを脚に巻いて我慢していたが、やはり寒い。で、思い切ってこたつ板の上のパソコンなどを移動させ、こたつふとんを干し、父用に置いてあったこたつに換えた。
 壊れたこたつは粗大ごみになるので、市役所に電話して粗大ごみシールをもらい、27日の午前8時半に指定の場所に持っていった。コードはハサミで切り、これは資源ごみで出す。けっこう面倒な作業だった。

ヒメリュウキンカ
ルピナス

■DVD
 
 古い映画をDVDで見直している。「ベンハー」と「クレオパトラ」はノーカット版だから、それぞれ2枚組の4時間で、見終わったら頭が痛くなった。
 他には、「大いなる西部」「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「ボディガード」「ビューティフル・マインド」など。評価の定まったものは、やはり見応えがある。

れんぎょう
孔雀椿

■庭の花
 
 3月になると、庭の花々が一斉に咲きはじめる。母が植えたものだが、ちゃんと根が残っているのだ。ショウジョバカマ、カタクリ、ばいも、わびすけ、こぶし、れんぎょう、馬酔木、ドウダンツツジ、雪柳、水仙、椿、木蓮等々。
 今年は桜も例年より一週間はやく咲き始めた。ただし、風がまだ冷たい。

ショウジョバカマが今年も咲いた
こぶし

 来月からの課題として、週1日、酒を飲まない休肝日を作ることと、そろそろ本気で「老人小説」の構想を練ることがある。できるかなあ。    

                                                                   (次回へつづく)


大島 一洋  (おおしま・いちよう)
1943年岐阜県中津川市生まれ。早稲田大学第一文学部美術専修科卒。
大和書房を経て、平凡出版(現マガジンハウス)に中途入社。「週刊平凡」「平凡パンチ」「ダカーポ」「鳩よ!」などの雑誌および書籍編集にたずさわり、2005年定年退職。現在はフリー編集者&ライター。著書に『芸術とスキャンダルの間』(講談社現代新書)。
 
 
 
 


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