そら飛ぶ庭
   

介護日記
 
2012.9.11 

Diary of Country Life
Nursing of My Parents

オリンピックは新聞で

自分、二キロ太る

一緒に寝てほしい

大島  一洋 

ハイビスカス
百日紅

■チャングム
 
 遅ればせながらDVDで「宮廷女官チャングムの誓い」を見始めた。全18巻54話を役10日間で見終えた。これはよく出来ている。史実としては、「王の主治医に女医がいた」という一行だけ。まあ、それ以外にも資料はあっただろうが、料理から医学へというのがいい。ことに出てくる料理の多彩なこと、女医になってからの見立ての鋭さに感心した。また、悪役で出てくる美人女優の意地悪そうな顔や眼力が素晴らしい。最後に自殺(?)してしまうところが可哀そうなくらい。
 主人公・チャングムの言動には、時々苛ついたが、最後に王の側室になりそうになったときには「やめてくれ」と思ってしまった。それくらい感情移入していたのかもしれない。

■生活費精算

 7月分の生活費を精算する。父に見せる必要がなくなってからも、生活費はきちんと付けている。総出費14万1075円。内、特別出費(庭木剪定代、父の歌集購入代、お盆関係、町内会費3か月分、多治見交通費など)7万8515円。だから実質生活費は6万2560円。先月とほぼ同じ。当然だが酒代は含まれていない。これが多すぎるのかどうか、自分ではわからない。贅沢はしていないつもりだが。

 

■オリンピック

 テレビを見る習慣がないので、生中継はいっさい見なかった。翌日の新聞で確認する程度。夜中にテレビを見ているのは、時間の無駄なような気がしてならない。おそらく本当のスポーツ好きではないのだろう。「チャングム」のほうがハラハラする。

■芥川賞

 『文藝春秋』9月号が届いたので、鹿島田真希の芥川賞受賞作「冥途めぐり」を読む。これが芥川賞か、という感じ。現場を離れてから10年近くたつから、自分の感覚が鈍ってしまったのかもしれない。

デンファレ
むくげ

■直木賞

 直木賞受賞作、辻村深月「鍵のない夢を見る」を読む。読む片端から内容を忘れていく。これは作品のせいではなく、自分のボケのせいだろう。

■介護の日がやってきた

 帰省して約6年になるが、この6年間を「介護」に絞って単行本になるかどうか、とりあえず書いてみる。母の死まで100枚書き、後半は目次だけ紹介して、知り合いの編集者に送ってみようと思う。それで単行本可能かどうか判断してもらう。介護本は多いし、出版不況だから、難しいかもしれない。

ホームの部屋を歩く父

■冷麦といか天

 昼食(といっても午後2時だが)に、冷麦といか天を毎日のように食べている。最初はそうめんだったが、消化がよくないので冷麦に変えた。おつゆにいかの天ぷらを付けて食べるのが癖になってしまった。猛暑のせいだろう。うまい。
 が、やはり天ぷらは胃に重く、半月で中止。

■花火大会

 8月12日、この町恒例の花火大会。熊崎夫妻と「イサク」というイタ飯屋でワインを飲みながら見る。賛助金が集まらなかったのだろう、過去最低の花火大会だった。7時半から8時半まで。途中、同じ花火が何度も上がった。打ち上げるほうも辛かったろうと思う。前半に軽く盛り上げ、CMタイムみたいに同じ花火で持たせ、後半にまた盛り上げるという方法をとっていたが、シラケテしまった。
 翌日の「おいでん祭」と神輿は、雨のため中止。今年の夏祭りは惨めだった。

花火
みそはぎ

■小向美奈子

  初AVを見る。巨乳でもデブ巨乳という体型。元ストリッパーだから見られることには慣れているはずだが、挿入を撮られるのは初めてらしい。演技なのか本気なのか不明だが、他のAV女優に比べると感じやすいタイプのようだ。そこが新鮮に見えてしまう。

■風間ゆみ

 『週刊文春』の連載、みうらじゅん「人生エロエロ」を読んでいて驚いた。彼は風間ゆみが17歳でデビューした頃から知っているという。風間ゆみは現在33歳といわれているから15年間、100本以上の作品を見続けていることになる。みうらじゅんの部屋を覗いてみたいものだ。

■ひなた結衣

 ついでだから書いておくけど、自分はひなた結衣が大好きで、彼女がわずか3本のAVだけで引退してしまったのは残念だ。みうらじゅんはどう思っているかな。

彼岸花

■メタボ?

  同級生・柘植建毅の母親が亡くなった(享年94歳)ので、通夜、葬儀出席のため、久し振りに式服を着てみたところ、ズボンがきつく、一番上のボタンが止められない。田舎にきてから2キロ体重が増えて、腹が出たのだ。上着がダブルなので隠して会葬を終えた。  
 そのあとすぐ「アピタ」内にある直し屋に出し、4センチ広げてもらった。これで来月の娘の結婚式は大丈夫だ。
 しかし、夏冬のスーツのズボンなどを試してみると、全部だめ。すべて直しに出さなければならない。それとダイエット。食事制限を開始する。一日二食を基本にする。これ以上太ったらメタボだ。

同級生・柘植建毅の母親の葬儀

■弟来る

  8月20日(月)に、多治見で弟と待ち合わせ。「生楽館」(きらくかん)で父と会ったあと、自宅に来て泊まった。翌日、弟は帰京したが、翌日メールがあり、ひどい虫刺されだという。弟のふとんやシーツは干したし、部屋に掃除機もかけたはずなのに。
 真相はやがてわかった。弟は帰省するたびに「史洋用」と書かれたダンボールを棚から降ろし、その中に入れてあるパジャマやジャージー、下着類を使っているのだが、なんと5年間も洗濯していなかった。虫刺されの原因は多分夏用のパジャマだろう。そう白状してきたので、下着類は捨て、パジャマとジャージーを洗濯した。洗濯機の水が真っ黒になった。二回洗って干し、新しいダンボール箱に虫除けシートにくるんで収納した。

面会に来た弟

■洗濯

 自分の洗濯だが、これは週一回。すごい量になる。毎日シャワーを浴びて着替えているので、ブリーフ6枚、アンダーシャツ6枚、パジャマ一組、短パン2本、タオル12本。
 猛暑のせいでタオルの使用量が多い。天気がいいので、午後洗濯しても夕方には渇く。

■砂防講演会

 中津川という町は災害が少ない。盆地のせいか、台風や集中豪雨で多少の被害の出ることはあるが、大災害にはならない。
 ところが80年前の昭和7年8月26日午後4時15分、四ツ目川の上流が決壊し、土石流が下流の町を襲う大洪水になった。死者2名、負傷者24名、流失家屋73戸、全壊家屋94戸、半壊家屋203戸、床上浸水114戸、床下浸水98戸、という大災害になった。
 その後、大復旧工事が進み、砂防堤が作られ、現在の穏やかな四ツ目川になった。
 この災害を忘れないために、8月26日(日)午後1時半から、文化会館で「砂防講演会」が開かれた。高木茂家と一緒に聞きに行った。初めて知ったことが二つある。一つは、中津川の町は中津川の砂州ではなく、四ツ目川の砂州だということ。もう一つは、恵那山及びその前にある前山(まえやま)がぼろぼろ崩れはじめ、危険な状態であること。
 国の補助金も年々減らされているらしい。機密事項かもしれないが、ヘリコプターで撮影したという現在の恵那山や前山の写真を見せてほしかった。
 講演そのものは退屈だったので、3時の休憩時間に帰ってきてしまった。

80年前の四ツ目川洪水

■父の異変

 多治見の「生楽館」へは、毎週水曜日に行っている。ある日、看護師と介護師に呼ばれ、父の様子の変化を聞かされた。夜中にトイレに起きるが、以前は自分でできたのに、最近はトイレに行っても、どうすれば排尿できるのかわからなくなっており、茫然と立っているという。寝ぼけているのではないかと聞くと、昼間でも同じだという。また女性の介護師に「寂しいから一緒に寝てくれ」などと言うらしい。穏やかだから危険は感じないが、以前にはなかったことなので、知らせておくということだった。
 自分がいるときは以前と変わった様子は全然ない。結論として、認知がすすんでいるということらしい。来月満九十九歳である。衰えていくのはやむを得ない。

髭を剃る父
               
                                  (次回へつづく)


大島 一洋  (おおしま・いちよう)
1943年岐阜県中津川市生まれ。早稲田大学第一文学部美術専修科卒。
大和書房を経て、平凡出版(現マガジンハウス)に中途入社。「週刊平凡」「平凡パンチ」「ダカーポ」「鳩よ!」などの雑誌および書籍編集にたずさわり、2005年定年退職。現在はフリー編集者&ライター。著書に『芸術とスキャンダルの間』(講談社現代新書)。
 
 
 
 


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