午前6時、目覚まし時計で起床。父を起こし、着替えるのを待つ。母が 「 あんた誰やね 」 と寄ってくる。「 いちよう、です。あんたの息子 」 と大声で返事するも 「 なんや、ようわからん 」 と呟くのみ。タクシーを呼び、市民病院へ。神経内科の順番待ちは12番だった。
午前中かかって、血液、レントゲン、CTスキャンの検査。体温37度2分、血圧172、101。診察結果は脱水症状と便秘、それと心臓不安。即入院。2週間は必要とのこと。南棟3階602号室。4人部屋だがかなり広い。父から必要なものを聞きメモする。
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| 中津川市民病院。これから通うことになる。 |
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| タクシーで自宅に戻り、寝巻、下着、タオル、スリッパ、箸、マグカップなどを紙袋に詰める。母が茶の間で饅頭を食べていたので、二つかっぱらって病院へ戻るタクシーの中で食す。市民病院は西山という丘の上にあり、車で15分ほど。父は点滴を受けていた。「母ちゃんのボケがひどうなってよ。なんにもできんで頼むわ」と言う。自動販売機でお茶のペットボトルを買い、「とにかく水分を取ること」と言って枕元に置く。
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自宅へ戻ると、奇妙な音がする。浴槽からお湯が溢れていた。母が湯を出したまま忘れたのだ。米を1合洗い、炊飯器にかける。近くの巨大スーパー「アピタ」で惣菜を買う。夕方6時。母と台所で夕食。ごはん、みそ汁(豆腐、ねぎ)、ポテトサラダ、佃煮。
「 父ちゃんは、どこいったの 」 「 病院 」 「 病院?」 「 そう 」
「 どこの 」 「 市民病院 」 「 市民病院?」 「 そう 」 「 どこにあるね 」 「 山の上 」 「 そうかね、父ちゃんもボケてきたからね 」
母は夕食を半分残した。捨てるわけにいかないので自分が食べる。
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朝刊と夕刊をまとめて読む。嵐山光三郎氏が『悪党芭蕉』で泉鏡花賞を受賞したことを知り、すぐお祝いの電話。30分ほど雑談。
東京の自宅へ電話し、妻に必要なものを宅急便で送ってくれるよう頼む。妻も義母を自宅介護している身なので動けない。弟・史洋に電話。状況を説明する。18日にこちらへ来るという。入浴後、洗米。ビールでセルシンとデバスを服んで12時就寝。母は入浴しないで寝てしまった。 |
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