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経済界を初め、教育、スポーツ界などもそうだが、政治の世界でもリーダー論が盛んだ。
政界は、野田政権の崩壊、衆院解散総選挙、政界再編などが予想されるが、この低調さのままで国会での議論が続くと、リーダーの不在感が強く、議会制民主主義そのものが機能しなくなるのではないか、という危惧が強く国民の間に残るであろう。
政治とは堅い岩盤に穴をうがつこと
リーダー論といえば、にらみ合いの最前線にいる国会議員に読んで欲しいのが、マキャベリやマックス・ウエーバーの「職業としての政治」である。ウエーバーは政治家の条件に、「情熱、責任感、判断力」の3つを挙げ、「政治というのは堅い岩盤に力を込めて穴をうがつような作業だ」と言っている。
政治家だから誰でも権力に情熱を燃やすのは当然としても、政権についたからといって、命令一下、物事が右から左に動くわけではない。政治主導はあってしかるべきだが、相手を粘り強く説得しながら、複雑に絡み合っている利害を解きほぐしていく、「青の洞門」のような信念や忍耐力が求められるのだ。
「総選挙―政界再編―巨大与党」で増税狙う
ところがもはや深刻な対立は、野田政権の崩壊とか解散総選挙をすれば、事態が打開できるといったレベルではない感じだ。政治が本来、取り組むべき課題を放置して、財務省と二人三脚で事態が混乱する消費税増税へと突き進んでいる。民主党の分裂、解散総選挙を望んでいる節さえうかがえる。
側聞するところ野田氏や周辺はその時期は国会閉幕の6月ごろ、民主党の分裂、選挙制度の改革、解散総選挙さらに、政界再編、巨大与党誕生、消費税増税―という展開を描いているといわれる。しかし総選挙の結果、政界再編が起きずに、衆参のよじれ現象だけが残れば、現状と同じ状況がまた続くことになる。
理念なき再編は政党政治の自殺である
しかし、もっと深刻なのは政党政治、議会制民主主義が機能しなくなるという恐怖である。戦前、政党政治が崩壊した最大の原因は、政党同士が互いに譲らず、政党内でも権力闘争が起きて、政治が機能しなくなり結局、軍部の台頭を許した。それから先はご承知の通りの結果である。当時と社会状況などすべて異なるが、雰囲気は酷似しているといわれる。
政党にはそれぞれ立党の理念や精神、積み重ねた歴史がある。組織、日常活動、支持層も異なる。こうした政党の経緯を放棄して、選挙制度改革で野党の歓心を買い消費税増税のために政界再編をというのは、政党政治の自殺行為である。慧眼のリーダー出でよといわれるゆえんはここにある。
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