応募エッセイ


 神々の粋なあそび
                           あさぎ せい

亡くなられた隣家のご主人の葬儀は
まる2日間延べ500余人の参列者により
惜別されたもようです
                         
幼馴染だったご夫婦は骨肉わかちあうような
親身にむすびついた結婚生活とおもいますが

家にむかう長い階段は心臓のわるいご主人を苦しめ
ゆったりした生活を待ちのぞまれたかもしれません

それも しかし 晴れて退職されたのち計画された旅行
の新幹線駅ホームから永久に絶たれてしまいました
          
あとに残され身も世もないなげきの哀れな妻を
みごろしできず、受け止めてもあげられず
なくなったご主人は 背に腹は代えられずに
通夜に泣いたわたしに助けをもとめたらしい
                        
こうしてわたしはご主人にとり憑かれたのでは
ないでしょうか

あの初めての恐怖(数ヶ月前の金縛り)も遠のいたころです
日々おとろえていく最愛の妻の身を案じる
ご主人の見えない力(霊力でしょうか)が
ふたたびわたしを襲いました

あの時に勝るとも劣らず恐さで・・・
浴槽内でぬくもったひざを立てた足が??・・・
変だ、と思う間もあればこそ、固まり痛い・・
全く動かせなくなりました

なにがなにやら、もうダメだと恐怖にさかだった刹那?
この風呂とならんですぐ横に隣家の風呂があり
無類の風呂好きだったというご主人が浮かんだのです

同時に(明日にでも伺います!) と
無言のさけびをあげましたが
(たぶんご主人) 納得されず
(いまスグお電話します!) のやくそくで
魔法が解けるように身体の異変は
なにごともなかったかのよう消えたのです
それからは
夜分の電話のいぶかしい内容であったにもかかわらず
ふしぎな以心伝心でしょうか、奥様がポツリと
(夫ならあり得るかもしれない)
とうけとめて頂けましたが。。。
−− −−
 空気のようにみえないが、
 わたしたちを揺さぶる存在に気付き
 ありのままを記しました
 また、つい
    もちまえのべら棒な空想グセ
    どうせ宇宙のごみを支配する
    「神々のおあそび」ならば
    もうそろそろ いたずらに怖がらず
    滅多にお目にかかれない粋なご縁を
    ありがたく おもえば ○印かもしれない。。。と

筆者【合掌】

過去の記事

青山さん

夫婦の履歴・・・「ヤバイ、ヤバイ」

 


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