そら飛ぶ庭
   

【知の庭】
2008.07.28      
一乗谷には戦国時代に栄えた
朝倉氏の栄華が


回遊式林泉庭園の御泉水屋敷

福井三国港で水揚げされた献上蟹


写真1


■一乗谷朝倉氏遺跡

 朝倉氏は越前の国を拠点とした豪族で、朝倉孝景の時代から、一乗谷に本拠を置いたとされるが、もっと以前からそうであったという説もあり、定かではない。
 いずれにしても、朝倉義景が天正元年(1573年)に織田信長に攻められて、落城するまでの長きにわたって、朝倉一族はこの一乗谷の城を中心に活躍した。
 朝倉氏が栄えた時代には、この一乗谷には一万人を超える人々が生活していたとみられ、文化の華を咲かせていた。
 一乗谷に行くと戦国大名、朝倉氏の城下町の様子がよみがえってくる。朝倉義景の館跡や武家屋敷跡などが残っているし、当時の生活文化が分かる茶器や文具類なども発掘された。
 また、当時の庶民の町家などが復元されていて、戦国時代の町並みをのぞくこともできる。発掘資料などを集めた一乗谷朝倉氏遺跡資料館もある。


■御泉水屋敷(おせんすいやしき)

写真2

 福井藩主であった松平家の別邸で、「御泉水屋敷」は江戸時代の呼称。明治になって松平春嶽は養浩館庭園(ようこうかんていえん)と名付けた。
 御泉水屋敷は福井城本丸の北にあり、外堀に面している。7代藩主の吉品の命で造られたとされ、回遊式の林泉庭園で、庭園に接した居館もある。吉品が亡くなった後は、迎賓館として使用された。また、藩主の側室や、その子女の住まいともなった。
 明治時代になってからは、その敷地内に小学校が建設されたりしている。


■柴田神社

写真

 戦国時代の武将で、9層の天守閣を持つ北ノ庄城を造り、秀吉の大軍に攻められて、お市の方とともに自刃した柴田勝家を祭った神社である。境内には、お市の3人の娘を祭る3姉妹神社も建てられている。
 神社のある場所は、北ノ庄城の本丸跡地と伝えられているが、定かではない。柴田神社は火災や地震などで、何度も被害を受けている。しかし、そのたびに地元の人々によって修復されている。柴田勝家、お市の方らに対する地元の人々の想いがあついことがよくわかる。


■永平寺

写真

 曹洞宗大本山の寺院で、福井県吉田郡永平寺町にある。山号は吉祥山という。道元によって開かれ、本尊は釈迦如来、弥勒仏、阿弥陀如来となっている。越前の土豪の波多野義重は道元を当初、現在の永平寺近くの吉峰寺に招いた。ここでひと冬を越した後、道元はもう少し人里に近い傘松峰大仏寺(さんしょうほうだいぶつじ)を建てる。この寺が永平寺の開創で、寛永4年(1246年)にこれを吉祥山永平寺と改めた。
 その後、永平寺は波多野氏の精力の衰えとともに、廃寺同然のところまでにいたったが、5世義雲が再興して現在にいたる基礎を固めた。


■越前蟹

写真写真写真

 越前蟹は、ズワイ蟹の雄で、福井県沖でとれるものをいう。その越前蟹でも、福井県の北部の三国港で水揚げされたものが、人気がある。これは皇室に献上する越前蟹が、この三国港で水揚げされたものであることからきているようだ。
 三国には暖流と寒流のぶつかる漁場が近くにあり、そこにはズワイ蟹の好むプランクトンが多いことから漁獲量もよいそうだ。
 越前蟹のほかにも、福井には新鮮なサバを塩漬けにし、さらに粕漬けにして1−2年熟成させた「鯖へしこ」という名物がある。また、笹かれいとも呼ばれる若狭かれいも、知られている。


 
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