【知の庭】 おらが藩
2007.09.25
 
 
 
写真

 

 豚骨に鶏がらをブレンドしたスープで、白い。いわゆる豚骨ラーメンである。麺は博多ラーメンより太く、ストレートで、やや腰が強いようだ。豚骨ラーメンの発祥の地といわれる久留米市から、玉名市を経て熊本に伝播したとされる。博多ラーメン(長浜ラーメン)が知られているが、熊本ラーメンも味がまろやかで、女性にも人気がある。
 スープは麺にあわせて濃厚な感じにつくられている。煮玉子、チャ−シュー、モヤシ、刻みネギなどに海苔が添えられる。豚肉の角煮やキャベツが使われることもある。

 
 
写真

 

 江戸時代の初めに起こった切支丹、農民の反乱である島原の乱の指導者とされる。本名は益田四郎時貞で、洗礼名はジェロニモ、あるいはフランシスコ。小西行長の遺臣で益田甚兵衛の子として天草で生まれたとされるが、異説もある。
 島原の乱では十字架を持って戦いを指揮したとされる。幕府軍の原城総攻撃で、篭城した天草四郎の部隊は全員討ち死にした。天草四郎の首は原城にさらされたとされているが、実際は、天草四郎を確認できる者がいなくて、その首が四郎そのものだったかどうかは、疑問であるとの見方もある。頭脳明晰で、容姿も端麗だった、と一般にいわれている。原城には天草四郎の銅像がたっている。

 
 
写真
 

 熊本の菊池郡(熊本県菊池市)を本拠としていた豪族の一族。菊池氏は藤原氏を、その祖とするという説もあるが定かではない。鎌倉時代後期、12代当主の菊池武時のころ、菊池氏は栄える。武時は後醍醐天皇の綸旨を受けて九州の討幕に参加したが、大友貞宗、小弐貞経らに敗れる。しかし、武時の動きが、九州に討幕運動が起こる契機となった。
 楠木正成が「武時は帝に一命を賭した忠臣」と褒め称えたという話が残っている。
  菊地武時は菊池市にある菊池神社の主祭神として祭られている。

 
 
写真

 

 市電の熊本「水前寺公園」電停が最寄り駅になる。
 阿蘇の伏流水を利用して造った池を中心にしてまとめてある大名庭園。熊本藩初代藩主の細川忠利が築いた「水前寺御茶屋」がこの庭園が造られるきっかけ。造られた当初は周辺には何も無く、阿蘇山、飯田山、龍田山などが借景にされていた。
 「成趣園」の由来は陶淵明の詩「帰去来辞」の一節「園日渉以成趣」から、とされる。
 例大祭の奉納行事として、春は4月24日前後の休日に、秋は10月17日に、武田流騎射流鏑馬が行われる。

 
 

 

 カラス城、銀杏城とも呼ばれる。大阪城、名古屋城と並んで日本三名城の一つ。豊臣政権になって、熊本に入った築城の名人といわれた加藤清正が手がけたとされる。
 銀杏城といわれるのは、清正が銀杏を場内にたくさん植えて、篭城の際に必要となるであろう食料確保に備えたため。また、清正は芋の茎で城内の畳の床を作り、これも食糧確保を意識したものといわれる。
 加藤清正の熊本城はさすがに難攻不落で、西南の役の際、西郷隆盛軍が攻めたが、結局落とせなかった。

 
【写真協力:(財)熊本国際観光コンベンション協会 】
 
【 おらが藩 掲載記事一覧 】
紀州藩 風土と人/ 藩政の改革を進め、幕政にも生かした吉宗本文を読む
水戸藩 風土と人/ 天下の福将軍と呼ばれた光圀本文を読む
小浜藩 風土と人/ 貿易を通して海に開かれた街本文を読む
赤穂藩 ひと口メモ/ 塩田を持ち裕福な赤穂藩本文を読む
柳川藩 風土と人/ 水郷は城防備のために 人工的につくられる本文を読む
彦根藩 風土と人/ 幕末の大老の井伊直弼を生む本文を読む
会津藩 風土と人/ りんとして筋金の通った会津の女性本文を読む
会津藩 ひと口メモ/ 白虎隊の悲劇を呼んだ、会津藩本文を読む
佐賀藩 風土と人/ 「田舎風」を武士の誇りとした鍋島藩本文を読む
佐賀藩 ひと口メモ/ 山本常朝の「葉隠聞書」が武士道の手引きに本文を読む
福井藩 ひと口メモ/ 一乗谷には戦国時代に栄えた朝倉氏の栄華が本文を読む
岡山藩 ひと口メモ/ 宇喜多秀家が造った自然石使用の岡山城本文を読む
岡山藩 風土と人/ 瀬戸内海に面した気候温暖な「うまし国」本文を読む
広島藩 ひと口メモ/ 広島城の天守閣は戦後に復元本文を読む
長州藩 風土と人/ 時の流れを忘れた町、萩本文を読む
長州藩 ひと口メモ/ 守りへの備え意識した萩城本文を読む
津軽ひとくちメモ/ 関東で唯一残っている瀟酒な弘前城の天守閣本文を読む
太宰と津軽/ 不安な心に浮かぶ、ぽっかりとした日常の平和本文を読む
津軽武士の士風/ 士族が指導して育てた「青森りんご」。「桜の古城」と反骨精神が強い津軽人。津軽城を基点に広がる街並本文を読む
伊達藩ひとくちメモ/ 仙台城(青葉城)は伊達藩の象徴。七夕祭りは伊達政宗公時代から続く行事。藩内には日本三景のひとつ松島も本文を読む
伊達兵部/ 伊達政宗の末子、宗勝の墓所が五台山に。柴田外記も長宗我部家と由縁が。土佐との因縁を多く持つ伊達藩本文を読む
東北各藩の実力を調査か/ 根深い松尾芭蕉の隠密説。遺髪は故郷の愛染院に。調べれば調べるほど謎深い「奥の細道」本文を読む
伊賀上野・津ひとくちメモ/ 伊賀上野城に天守閣が無かった理由。保守感覚に異常に敏感だった藤堂高虎。司馬遼太郎「街道をゆく」より本文を読む
美しい女城主の物語/ 積極的に生き抜いた女の人生。四国の雄の年上の側室に。阿波徳島、勝瑞城の小少将本文を読む
阿波徳島ひとくちメモ/ 東西に流れる吉野川。奇岩が迫る大歩危・小歩危。阿南海岸では熱帯魚が泳ぎまわる本文を読む
米沢藩ひとくちメモ/ 早くから備蓄政策を実行した上杉鷹山。多くの人材を育てた興譲館本文を読む
奥羽越列藩同盟/ 奥羽・越後など31藩が同盟。薩長の新政府軍に抵抗を盟約。本文を読む
任侠の士・雲井龍雄/ 藩閥の専横に抵抗。小柄で女性のような風貌本文を読む
熊本藩の横井小南/ 「公共の政」を盛り込んだ綱領献策本文を読む
盛親変化/ 生きていた大坂の陣の雄本文を読む
熊本ひと口メモ/ 西南の役で、西郷軍の攻撃に耐えた熊本本文を読む
熊本藩/ 曲がったことが嫌いで、頑固者本文を読む
愛媛・別子銅山/ 天領、別子銅山は世界でも有数の鉱脈本文を読む
歴史と人物伝/ 文武両道の藩風を起こす 鷹揚で寛大な風容を備える 十一代藩主、松平定通
本文を読む
松山ひと口メモ/ 夏目漱石も好んで入った道後温泉 かんきつ類の生産は日本一
本文を読む
放浪の詩人種田山頭火の世界/ 「一きれの雲もない空のさびしさまさる」 あるがままの自然を愛した山頭火 松山の「一草庵」で生涯終える
本文を読む

夏目漱石と坊っちゃん列車/ 「5分ばかりで、たった3銭」 坊っちゃん列車が2001年に復活 当時の車両は正宗寺の境内に展示
本文を読む

松山藩の人と風土/ 自分の幼命から「野球」と名づける 打者、走者、直球、死球、などの用語も正岡子規が 高浜虚子、内藤鳴雪ら多くの俳人を生む
本文を読む
岩手と宮沢賢治/ 風や草木といった自然が息づく 空が手で掴めそうに近い 名悪役の内田朝雄も宮沢賢治を訪ねての旅に
本文を読む
南部藩の風土と人/ 田舎なれども南部の国 近代日本の重厚な偉人を生む 未見の運命を担う牛のごとき魂が飛翔
本文を読む
盛岡/ 芯が強く、一途に初志を貫く どこかのどかな、盛岡弁 位階、勲等を嫌った原敬
本文を読む
長崎/ 白い浜木綿の上を蝶々がひらひらと魚の種類が多くて美味しい遣唐使の寄港地、福江島
本文を読む
長崎/ 長崎の地に日本最初の株式会社 港を見下ろす丘の上に事務所跡 地名をとって「亀山社中」
本文を読む
加賀/ 金沢生まれの三文豪 徳田秋聲、泉鏡花、室生犀星 ゆかりの地や記念館の散策も
本文を読む
加賀/ 参勤交代の最初は前田利長 金沢から江戸まで12泊13日 宿泊費、労賃など4億円余の出費
本文を読む
コーヒー/ 琥珀の香りとともに「北国の〜」 喫茶店でカラオケの練習も 金沢はコーヒー消費量日本一の街
本文を読む
加賀/ 川風が、とびっきり美味しい街友禅流しがよく似合います犀川、浅野川が金沢の街に潤い
本文を読む
松江/ 日本の神話や伝説に魅せられる 武士の妻をもらって松江の武家屋敷に ギリシャからやってきた八雲
本文を読む
霧島/ 霧島が日本最初の新婚旅行の地 坂本龍馬とお龍の二人 西郷隆盛のあしらいで
本文を読む
薩摩藩/ 中央政権に正面から挑む 英国艦隊との激戦も 独立意識の強い土地柄
本文を読む
名古屋城/ 緊急時の藩主の逃走経路を守る 築城から幕末まで社会から隔絶し、生活 名古屋城の裏手には沼地が広がっていた
本文を読む
八丁味噌/ 八丁味噌は兵糧に 原料は大豆で、栄養価高い 味噌カツ、味噌煮込み、味噌饅頭
本文を読む
象2頭とチンパンジーの命を救った東山動物園/ 東山動物園の延長たちの必死の思い 「象列車」が名古屋にやってきた
本文を読む
知恵を教える名古屋カルタ/ 尾張藩の下級武士が考案 教訓いろは喩え、百人一首が源流
本文を読む
福岡県飯塚市「嘉穂劇場」/ 嘉穂劇場が復旧に成功 石炭から石油への転換の波被る 全国座長大会も開かれる
本文を読む
博多散策/ 海の風と川風に背中をさすられご機嫌です 自然の恵み豊かで食糧危機はありません
本文を読む
福岡藩/ 九州の炭鉱地帯で咲いた一輪の花 恋を貫いた柳原白蓮
本文を読む
博多・屋台フレンチ/ 屋台でコース料理 冷泉公園沿いのフレンチ屋台で大満足
本文を読む
四国の雄・長宗我部/ 全国制覇を夢見た男のロマン 織田信長に「鳥なき島のコウモリ」といわれたが 四国の雄 長宗我部元親
本文を読む
土佐和紙と養甫尼/ 紀貫之が土佐和紙の伝統を作る 悲しき定めの元親の妹、養甫尼 いの町 に記念碑建立の動き
本文を読む
土佐藩/ カツオのタタキや鯨料理 宴会好きで、議論好き 一弦琴に和紙の伝統
本文を読む
 
 


トップページ会社紹介著作権についてお問い合せ
Copyright (c) Flying Garden Rights Reserved.