【知の庭】 おらが藩
2007.07.09
長崎の地に日本最初の株式会社港を見下ろす丘の上に事務所跡地名をとって「亀山社中」
 
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 長崎の小高い丘の上の、港を見下ろせる場所に亀山社中の人々が活躍していたところがある。そこには坂本竜馬が履いていたといわれるブーツの像が船の操舵の模型とともに展示されている。竜馬はこんなブーツで、このあたりから、通り過ぎる風に袂を膨らませて、港を行き来する船を眺めていたのだろうか。
 このあたりの地名が亀山と呼ばれていたために、その名がつけられた「亀山社中」は日本で最初に設立された株式会社といわれる。慶應元年(1865年)に薩摩の援助を受けて、土佐から脱藩していた坂本竜馬らが組織した。

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幕末の長崎は薩摩や長州の実力藩の思惑が行き交った。
 

 主に航海事業をしていたが、幕府に武器の購入を抑えられていた薩摩、長州への武器購入の斡旋や、この両藩の和解の手助けなども行った。
 幕末の志士の動きを詳しく述べた松山秀美の「放送土佐史談」によると、亀山社中の設立に参画したのは坂本竜馬をはじめ、寺内新左衛門、多賀松太郎ら。
  薩摩藩からは一人当たり一ヶ月三両二分の手当てが出ていた。しかし、亀山社中は海難事故などいくつかの難題を抱え込み、その運営はかなり厳しく、やがて土佐藩の援助を受けるようになる。それを機に海援隊と名前を変える。

 
長崎清水
 
松江ひとくちメモ

出島
 長崎港は奥行きが深く、港としての環境はすこぶる良い。このあたりは平戸などにポルトガル船がやってきて、交易の地として古くから開ける。幕府の鎖国政策が始まって以降は出島がオランダ、中国との間での開かれた公式の唯一の窓となる。

◆ 活版印刷発祥の地
 活版印刷の技術を中国から取り入れた日本のグーテンベルグともいわれる人が本木昌造だ。本木は上海から印刷技師を雇い入れて、活字の製造に成功し活版所を開設して活字印刷を始めた。それが新町活版所である。長崎市興善町。

◆ 医学伝習所
 オランダとの交易をしていたことから、医学も出島を通じて長崎に入ってきた。オランダ海軍の軍医であったポンペが幕府の医官を助手にして、安政四年(1857年)に長崎に開設したのが医学伝習所だ。長崎市万才町。

◆ 長崎造船所
 ぺリーがやってきたり、世界の潮流の激しさを知った幕府は海軍伝習所を長崎に開いた。安政四年(1857年)には長崎造船所のスタートになる艦船の修理工場を造った。のちに岩崎弥太郎の三菱会社に払い下げられる。これが三菱重工の長崎造船所となる。

◆ グラバー園
 イギリスの貿易商トーマス・グラバーの屋敷跡を整備した。グラバーは幕末に、薩摩、長州の雄藩に武器を売り、坂本龍馬らとも交友が深かった。だからこのグラバー園を訪れた人物には伊藤博文、高杉晋作、五代友厚、岩崎弥太郎らがいる。

【写真協力: 事務局 亀山社中資料展示場 (社)長崎県観光連盟 】
 
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