【知の庭】 おらが藩
2007.06.25
Vol.17参勤交代の最初は前田利長金沢から江戸まで12泊13日宿泊費、労賃など4億円余の出費
 
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 諸大名を定期的に江戸に出仕させる参勤交代は、武家諸法度で義務付けられた江戸時代を支える制度だったが、この制度のきっかけは加賀の藩主前田利長が、人質として江戸に送られていた母親の芳春院(まつ)を訪ねて江戸に赴いたことに始まるといわれる。
 加賀藩の場合、金沢から江戸までは、順調にいって、12泊13日もかかった。行程は、北陸下街道を通って福井廻り、中仙道などがあったそうだ。

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 利長のまつを訪ねた江戸行きは、自発的に行われたものであったが、次第に義務的なものに変わってゆき、寛永12年(1635年)に武家諸法度に書きこまれるようになって以降は参勤交代は完全に制度となった。
  江戸幕府の権威を誇示できた参勤交代だが、前田家の参勤交代に掛かった経費は13日間で、宿泊費、労賃、雑費など5500両、米に換算して4億円を超える。膨大な費用となった。

 また、大名家では、国元と江戸藩邸との権力抗争が起こったり、国元と江戸との二重生活で経費がかさんだり、大きな問題を生むことにもなった。従って、江戸末期になると、参勤交代を忌避する大名も現れてくる。
 ただその一方で、参勤交代の行列が通過する宿場には、大金が入るという大きな経済効果があったことも確かではある。

 
【写真提供: 金沢百万石まつり実行委員会事務局 】
 
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