【趣の庭】軽井沢便り
2013.11.12    
Karuizawa Journal

澄み切った蓼科山を越えて

今年も女神湖で同級会

荒井 久  

 澄み切った秋晴れの下、小山の中にはあちこちいたるところに栗が落ちていた。きっと誰かが大きな石の上に載せたのだろうが、心和む秋の風情が漂う。

いたるところに栗が落ちていた

 ふと見上げれば深い青空に突き刺す木々。さて、白樺の葉ってこんなんだっけ、とつぶやくとすぐさま同級生が教えてくれた。白樺に絡まっている紅葉は山葡萄だよと。なんとよく見ると、確かに白樺に弦の木が絡まっていた。確かに山葡萄の木だ。その色付きが美しい。貴重なものだ。僕は自分のネットショップ「採れたて長野」で販売している「山葡萄100%ジュース」を思い出した。

 

澄み切った空に突き進む木々。
青い葉は桂の木、紅葉は白樺に絡んだ山葡萄の木

 今年も10月下旬、中学で3年間クラスを共にした仲間十数人が集まった。恒例の同級会だ。場所はいつものように長野県佐久市から立科町に入り、蓼科山に向かい、その山間にある女神湖のほとり。山荘横で木漏れ日を浴びながらの記念撮影。同級生だから全員が68歳。みんないい歳になった。

参加した中学同級生たち。後方左端が筆者

 多忙な僕は珍しく新幹線で佐久平まで向かった。同行したのは千葉県から来た俊子ちゃん(写真左)。佐久平駅であっちゃん(写真右)が車で出迎えてくれて、一路、女神湖に向かう。写真を撮る時に気がついた。中学の時は俊子ちゃんの方が背は高かったのに、今はあっちゃんの方が高い。聞けば、高校の時に急に背が伸びたのだとか。一方の俊子ちゃんは中学の時に伸びて、高校では止まってしまったのだという。

左・俊子ちゃんに右・あっちゃん

 僕の最大の楽しみは、立科町にある農野菜の現地直売所に寄ること。運転のあっちゃんにお願いして立ち寄る。新鮮、新鮮はもちろんだが、安い、安い。それに僕の大好きな~唐辛子がたくさん出回っていた。僕は新鮮野菜を山ほど買うことに。

立科町にある野菜の直売所で買い込む

 さて、女神湖に着くとすでに仲間たちは酒盛りに高じていた。半分以上は地元にいる仲間だから、地元名産を持参してくる。これは、あっちゃん宅に庭で収穫した「佐久のプルーン」。佐久のプルーンが有名なのは、たくさんある中の一つが佐久原産であるから。雨を嫌うプルーンだから、雨の少ない佐久平は絶好の生産地になりえた。ここまで待たせるのが大変だったとあっちゃん。甘くて美味しかった。

あっちゃんが持参した佐久産プルーン

 もうひとつ、あっちゃんは珍しいものを持参した。田んぼで育ったイナゴの煮つけだ。しかも1匹1匹ていねいに羽と足を取り除いている。佐久地方の人にとっては、その下処理が自慢なのだ。

これもあっちゃんからイナゴの煮つけ


 地元の同級生からの持参物に加えて、買い出しした食料、飲料で、すぐに宴会は始まっていた。漬物、果物、煮物など、まるで地元料理の競演だ。言葉はすっかり田舎言葉。誰もが童心に戻っていた。

夕食の前から飲み放題、食べ放題。
みんなの持ちよりで宴会前の宴会


 午後6時。大食堂に移っての宴会。蓼科牧場の牛が登場、美味しい料理をいただく。宴会に続く宴会となった。気の置けない仲間と楽しい一夜になった。。

食堂に移って宴会に


 翌日、僕は再び俊子ちゃんと二人、あっちゃんの車に乗せていただいて佐久平駅へ。女神湖の山荘を出て間もなく、蓼科牧場に立ち寄る。広い牧場だが、なぜか白馬が道路際まで来ていて気になったからだ。おとなしくて人懐こい。結構の年齢に違いない。まるで「また来てね」と送ってくれたみたいだった。

帰りは蓼科牧場の白馬が送ってくれた


 


荒井 久
1945年、長野県生まれ。1968年、東京電機大学電子工学科を卒業して日本経済新聞社に入社。日経BP社で日経ニューメディア編集長、日経コミュニケーション編集長などを歴任。「コンピュータ・テレフォニー」「ビットバレーの鼓動」「モバイル・インターネットの鼓動」「Web2.0の鼓動」など著書多数。02年、株式会社ソリック(www.soriq.jp)を設立、代表取締役として現在に至る。09年1月、ソリックブックスとして藤原忠彦著「平均年収2500万円の農村」を刊行。08年06月から軽井沢の貸し別荘「軽井沢ヴィラArai」( http://www.karuizawa-villa.com )を、さらに09年6月からは、長野県下の名産物をネットで販売する「採れたて長野」( http://www.rakuten.co.jp/toretatenagano/ )を経営している。
12年12月から東京都文京区根津で、ベジタブルダイニング「晴れ晴れ家」を経営。

 
 
 


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