【趣の庭】軽井沢便り
2012.11.13     
Karuizawa Journal

「おやき」のあるギャラリーカフェに変身

二人の画伯がサポーター役で参加

荒井 久  

自慢のシメサバ

  僕は囲碁が大好き。ちなみにこれまでの人生でとてつもなく感謝しているのは囲碁と座禅だ。囲碁も未だに初段だし、座禅も頑張ったのは約1年間(その割には得度もしている)だが、この二つを語りだしたら止まらない。

 囲碁は今でも極上の楽しみ。不思議なことに10年ほど前は少し差があった昔の仲間4人だが、今は棋力がほぼ同じになった。その仲間と月に1回、囲碁を楽しむ。実は、僕が文京区根津にカフェレストラン「晴れ晴れ家」の経営に乗り出したことから、少し予定が狂った。

晴れ晴れライヴ

 いつもは新橋の碁会所での開催だが、僕の参加がままならない。そこでみんなが気を使ってくれて、我が「晴れ晴れ家」に昼食にきてくれて、なおかつ近くの碁会所(西日暮里)を探してくれた。僕は店をそこそこにして駆けつける。大人の皆さんだから優しく待っていてくださる。

 そこで僕は考えた。水曜日を晴れ晴れ家の定休日にしよう。それで、月1回の囲碁会を水曜日にすれば心置きなく参加できる。待てよ。晴れ晴れ家はどうせお休みだからここで碁会をやったらいい。そこで僕は、急きょ囲碁セットを購入することに。

晴れ晴れ家 看板

玄米サラダに高級ほうずき付き

 仲間も同意してくれた。話はとんとん拍子で進んだ。月1回の晴れ晴れ家での囲碁会。名付けて「晴れ晴れ碁会」。もともとここには「晴れ晴れ句会」があり、これを存続して欲しいというオーナーの強い依頼で僕が店の経営を引き受けた。

晴れ晴れ句会

  さらにさらに、次のドラマが待っていた。この辺は上野公園のすぐ隣。歩いていけるほどのところに東京芸大があり、アーティストの街なのだ。それでいよいよ、この晴れ晴れ家にも芸術家が通いだした。

 そのお二人が、羽藤両画伯(ご兄弟)。全国規模の組織を誇る「朔日会」の羽藤恒郎会長(左)と羽藤朔郎代表(右)だ。朔日会は昭和12年、両画伯のお父様である羽藤馬佐夫氏(1914-1997)が東京芸大学生の時に仲間と立ち上げた著名な画家グループ。今や、その息子達が会を引き継いでいる。

両画伯、左会長、右代表

朔日会本部前で羽藤朔郎代表


「情熱、個性、自由を合言葉に芸術活動を展開している」と同会ホームページにあるが、確かにお二人とも個性的。なにより穏やかで性格の良さがあふれ出ている。絵を生み出すエネルギー、マグマは大変なものだろうとうかがってみると、いやいや自然体そのものと言う。その両画伯のお勧めもあって、カフェレストラン「晴れ晴れ家」はとうとう、ギャラリーカフェに変身することに。結構、絵を飾れるスペースはあるからと。

ツナと玉ねぎのパスタ


 僕は毎週水曜日の定休日を利用して、軽井沢、佐久に帰ったのは10月31日の水曜日。僕や親戚が所有の丸山妙子画伯(1908-1989)作品を東京に運んだ。翌週11月7日の水曜日には、早くもギャラリーカフェ晴れ晴れ家が誕生することになる。丸山妙子画伯は福島県出身で、女子美洋画卒。師は里見勝蔵画伯、在仏中はボナール、ルオーに師事した。

ギャラリーカフェ晴れ晴れ家


  ギャラリーカフェのディレクションをしてくださったのは、朔日会の代表、羽藤朔郎画伯。さすがに空間デザインがバッチリ決まった。外のベランダ席からもご覧のように絵が楽しめる。二つのエーゼルは羽藤先生が貸してくださった。この辺では飛び抜けたギャラリーになったと羽藤先生。カフェの格が一段と上がった。ここで美味しい珈琲が250円で飲めるのは、とってもリッチ。先生もご満悦。お休みの晴れ晴れ家で、午後10時過ぎまで嬉しいお酒に浸ったのだった。

外からギャラリーカフェ晴れ晴れ家


  こうして「晴れ晴れ家」は、「ダイニングレストラン晴れ晴れ家」「カフェレストラン晴れ晴れ家」「Cafe Restaurant Harley Barley」「野菜Cafe 晴れ晴れ家」「ギャラリーカフェ晴れ晴れ家」と変貌しているのであった。

晴れ晴れ家メニュー


  そして最後に。羽藤朔郎画伯がこう言う。「おやきのあるギャラリーカフェ晴れ晴れ家」が良いのではと。確かにいい。まるで「おやきのある情景」。まるで絵の一コマみたい。

 それにそれに。11月18日の日曜日には午前11時と午後3時からの各1時間、ギャラリートークを開催することに。羽藤朔郎画伯が丸山妙子展の展示品の解説をしてくださる。お客様の参加費は珈琲付きで500円。美味しい珈琲を飲みながら、ギャラリートークに参加できるわけだ。万歳!万歳! 


荒井 久
1945年、長野県生まれ。1968年、東京電機大学電子工学科を卒業して日本経済新聞社に入社。日経BP社で日経ニューメディア編集長、日経コミュニケーション編集長などを歴任。「コンピュータ・テレフォニー」「ビットバレーの鼓動」「モバイル・インターネットの鼓動」「Web2.0の鼓動」など著書多数。02年、株式会社ソリック(www.soriq.jp)を設立、代表取締役として現在に至る。09年1月、ソリックブックスとして藤原忠彦著「平均年収2500万円の農村」を刊行。08年06月から軽井沢の貸し別荘「軽井沢ヴィラArai」( http://www.karuizawa-villa.com )を、さらに09年6月からは、長野県下の名産物をネットで販売する「採れたて長野」( http://www.rakuten.co.jp/toretatenagano/ )を経営している。

 
 
 


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