【趣の庭】軽井沢便り
2012.10.10     
Karuizawa Journal

続々登場のサポーターに感激

レストラン「晴れ晴れ家」騒動

荒井 久  

 平成の俳人、石川鐵男さん経営の「晴れ晴れ家」(根津1-27-7)の運営を僕が引き継いで1カ月が経った。前号に続いて、その騒動をご報告したい。

 長年の友人で僕が料理の哲人として慕う竹井シェフが手伝ってくれたことは、前号で触れた。74歳、凄腕なのだが、なにせ朝10時半から夜の12時と言う超ハードな仕事を続けて12日目。とうとう倒れて欠勤1週間。もともと体調が優れない竹井さん、無理もない。

   

 時折りしも根津、千駄木は根津神社の大祭に併せて9月15日、16日と秋のお祭り。僕の住む千駄木2丁目東町会の会長ら幹部の皆さんがやってきて、「晴れ晴れ家」で17日に行われる打ち上げ会をやろうということに。しかも、他で決まっていたのに、こちらに変更するという。新たな嬉しい地元サポーター。

 当初23人の予定だったが、直前に33人に膨れ上がり、しかも当日は地元銀行の支店長なども参加、35人の大パーティに。竹井さんがいないなか、僕が奮い立つしかなかった。前日から僕の実姉、お馴染みになったお客さん女性2人、それに僕の彼女が手伝ってくれたが、それはもう僕にとっては戦場のような慌ただしさだった。しかし、皆さんが大いに喜んでくださって、僕は大いなる自信をつけることになった。

 その少し前のことだ。近くでお母様の表千家茶道教室を引き継ぐ佐藤文昭教授が、親近感を持って接してくださっていた。「ふむ。この珈琲はこの界隈で最も美味しい」というセリフに僕は飛び上がる。しかも250円と言う安価。そのままお名前も入れて、その宣伝文句を不忍通りに貼り出した。しかもお弟子さんたちをたくさん引き連れてお出でくださる。「この店をみんなで育てようぞ」と。さらに新メニュー開発にご自身の料理レシピを持参、一緒にメニュー開発に取り組んでくださる。「文翆亭風ミネストローネ」はこうして完成した。文翆亭は佐藤先生の屋号だ。


 相前後して、強烈なサポーターが登場する。僕が不忍通りに告知した学生アルバイト募集をみて電話を掛けてきた彼女。「学生ではないのですが」と。なんと料理大好き、文字、絵画にも才能豊かなミュージッシャン。週に4日間ぐらいのお手伝いということで、店づくり、メニュー作り、朝ごはんセットの開発に威力を発揮してくれた。


 しかも彼女が早朝7時に来店して、朝7時半から朝カフェを始めてくれることに。しかも自宅で、シナモン、蜂蜜入りビスコッティを手作りしてきて、2個100円で売ることに。昨日のお客さんも彼女が不在だったものの、彼女のCDを聞きながら、このビスコッティと香り高い珈琲をいただき、こんな幸せはないとつぶやく。


 竹井さんは結局、その後に3日間ほど来てくれたものの、再度お休みのまま。やっぱり自分でやっていくしかない。俳人の石川さんがやってきて、契約の3カ月だけではなく、その先もずっと運営を続けて欲しいと懇願する。僕は覚悟を決めた。

 でもさすがに疲れ果てて、週中の水曜日あたりに1日お休みをしようと決めて、9月下旬の26日、お休みしていたところ、町内会のナンバー2からお電話。「夕方、6名ぐらいで行く。なに、休みだと?始めたばかりで2、3年は休むんじゃない!」と一括されて急きょ開店。有難いサポーターでもあります。でも年末年始はやや長い旅行が決まっている。どうしようかと今から心配だ。


 少し前に、友人の友人みたいなつながりなのだが、「食」に関する写真家として有名な先生がお出でくださった。「メニューが確定したら呼んでね。写真を撮って食べログにアップしてあげるよ」って。僕のお手伝いはそのぐらいしかできないけどって。



  そして昨日、食絡みでネットに詳しい32歳、男性がふらりと現れた。まだキチンとしたホームページを作っていなかった僕は根掘り葉掘り質問し続けた。その場で「食べログ」にも登録した。どうやらこれで独自のホームページを作らなくても良いみたい。しかも店の名前を議論の末に「野菜カフェ晴れ晴れ家」に変更することに。それまで、佐藤先生のご提案「CAFÉ & RESTAURANT HARLEY BARLEY」の案に走っていた。僕は嬉しくなって生ビール、冷酒を振る舞った。自分でも飲んでしまったのだが。

さて、この先、いったいどうなっていくのか。乞サポート!つづく。

荒井 久
1945年、長野県生まれ。1968年、東京電機大学電子工学科を卒業して日本経済新聞社に入社。日経BP社で日経ニューメディア編集長、日経コミュニケーション編集長などを歴任。「コンピュータ・テレフォニー」「ビットバレーの鼓動」「モバイル・インターネットの鼓動」「Web2.0の鼓動」など著書多数。02年、株式会社ソリック(www.soriq.jp)を設立、代表取締役として現在に至る。09年1月、ソリックブックスとして藤原忠彦著「平均年収2500万円の農村」を刊行。08年06月から軽井沢の貸し別荘「軽井沢ヴィラArai」( http://www.karuizawa-villa.com )を、さらに09年6月からは、長野県下の名産物をネットで販売する「採れたて長野」( http://www.rakuten.co.jp/toretatenagano/ )を経営している。

 
 
 


トップページ会社紹介著作権についてお問い合せ
Copyright (c) Flying Garden Rights Reserved.