【趣の庭】軽井沢便り
2012.8.14     
Karuizawa Journal

信州・佐久原産の「サンプルーン」

今や、多品種のプルーンが勢揃い

荒井 久  

 今年も暑い夏、信州・佐久に「プルーン」の季節がやってきた。美味しい上に、鉄分、ビタミンA、ビタミンE、ミネラルを豊富に含むプルーン。昼夜の寒暖差が大きい佐久高原の気候が甘いプルーンを生む。雨を嫌うプルーンには最適な栽培地という。「サンプルーン」は佐久市が原産地として知られる。写真はサンプルーン生産者の中澤袈裟信さん夫妻だ。
 佐久市出身の僕だが、実は原産地のことまで知らなかった。しっかりと知り、取材に向かったのは3年前のことだ。その後、出荷元を束ねる佐久産直センターと我がネットショップ「採れたて長野」の付き合いが始まった。同センターはこのプルーンを「太陽の贈り物・ミネラルの宝石」と呼んでいる。

 プルーンのふるさとはカスピ海近くだが、現在では、米カリフォルニアが世界生産の65%を占める。一方、日本での生産高では65%を長野県が占めている。そのほとんどが長野県佐久市。それもそのはず。その佐久高原が日本でのふるさとだからだ。

   

 明治時代に佐久市(旧臼田町)に持ち込まれた数種類のプルーン。このうち、土地に合った1種類が残り、その子孫が現在のサンプルーン先祖となった。その先祖が1960年頃、品種として選抜され、1979年に「サンプルーン」と名付けられた。雨に弱いプルーンにとって、降水量がの少ない佐久地方が幸いした。

 3年前の取材で珍しい果実を見つけた。サンプルーンの木の隣に、こんな真っ赤な果物があった。プルーンに近い品種という。この花との交配が美味しいサンプルーンを育んでいるんではないかと生産者は話す。ちなみに、一粒かじってみたが、美味しい果実ではなかった。

 プルーンの豊富な鉄分が、血液の流れをよくし貧血を予防、造血作用もあると言われる。抗酸化力があるビタミンEは血管を丈夫にしたり、肌や皮膚を若々しく保つ作用もある。また、豊富に含まれる食物繊維やビタミン、ミネラルは、便秘を防ぐ大事な要素。成人の生活習慣病の予防にも大きな効果がある。
 今年は佐久産直センターの協力で、「採れたて長野」も7種類のプルーンを発売することに。以下に出荷順にその種類を紹介しておこう。現在、佐久産直センターに出荷する農家は減農薬、減化学肥料にも挑戦。「信州の環境にやさしい農産物」認定も受けている。


アーリーリバー


オパール


ツアー


ローブドサージェン


サンプルー


ベイラー


プレジデント

 プルーンの夏の最後を飾るのが、この頃大評判の「プレジデント」だ。なんと美味である上に、とにかく大きい。卵よりも一回り大きいぐらい。このプレジデントの出荷は10月になってから。昨年はなんと1日で売り切れたというレア物だ。もうすでに今年の予約も入りだした。写真はプレジデント生産者の岩松賢助さん夫妻。収穫時にはこんな笑顔がこぼれる。







荒井 久
1945年、長野県生まれ。1968年、東京電機大学電子工学科を卒業して日本経済新聞社に入社。日経BP社で日経ニューメディア編集長、日経コミュニケーション編集長などを歴任。「コンピュータ・テレフォニー」「ビットバレーの鼓動」「モバイル・インターネットの鼓動」「Web2.0の鼓動」など著書多数。02年、株式会社ソリック(www.soriq.jp)を設立、代表取締役として現在に至る。09年1月、ソリックブックスとして藤原忠彦著「平均年収2500万円の農村」を刊行。08年06月から軽井沢の貸し別荘「軽井沢ヴィラArai」( http://www.karuizawa-villa.com )を、さらに09年6月からは、長野県下の名産物をネットで販売する「採れたて長野」( http://www.rakuten.co.jp/toretatenagano/ )を経営している。

 
 
 


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