【趣の庭】軽井沢便り
2011.8.23     
Karuizawa Journal

軽井沢で虫取りに夢中

ゲーム機を忘れる夏休みの子ら

荒井 久  


  いつの間にか、もはや猛暑も峠を越えつつある。たまにはほんとの軽井沢便りでなくては。そんな気にさせられた。このところ、軽井沢ネタでない軽井沢便りばかりだった。

 さて今年の夏、軽井沢ヴィラAraiの営業はお陰様で好調。あの3.11大震災の後は直後のキャンセルが2件ほどあったが、なぜか8月はほぼ満室のご予約をいただいた。大震災で旅館・ホテルが敬遠され、貸別荘に流れたとか。日経新聞にも報道されていた。

 その関係だろうか。当方には、早くから7月末から2週間、その後も1週間のお客様が2件あり、それだけでほぼ1カ月は予約で埋まった。8月16日の現在、7月22日から8月27日まで空室は2日のみ。朝11時に退室していただき、午後3時には次のお客様をお迎えするという、慌ただしいご利用になっている。当方も決してお安くはないのだが、貸別荘というだけでご予約をいただいてしまった感じだ。


 そんなわけで、2週間も連続してご利用いただけるなら何かサービスでもして差し上げねばと思いついたのが、僕の親戚農家へのご案内。お客様がお申し込みの際に、子供たちの長期滞在で自然に触れさせたいというメモが書かれていたのがきっかけだった。

 2家族のお子様たちは3歳、4歳、6歳、8歳。なんともまあ、可愛い盛り。お連れ先は僕の最年長、81歳の従兄弟である井出幸司さん宅。軽井沢からは車で約1時間強の佐久穂町(旧八千穂村)にある。昨年、奥様の米子さんを亡くされ、目下1人暮らし。昨年までは僕が運営する「採れたて長野」でも「野菜親戚」という野菜を提供してくれていたが、さすがに今年は無理になった。

 早速に家の隣の畑へ。いくつかはハウス栽培だ。次々に収穫できるように、少しずつ日にちをずらして育てている。野菜の成長は楽しい。なにより、自分でいただくために作っているので、農薬関連もごくわずかに抑える。安全だ。

 それでも、自宅用と称して野菜を作る。1人暮らしでこんなに必要もないだろうが、やっぱり本能的に作りたいみたい。「やっぱりやられたよ」。2日ほど前に、たぶん夜中にハクビシンがやってきて、食べごろになったトウモロコシをすべて食べられてしまったという。


 だが、まだ何本かは残されていた。「ほら、これならいいかも」。そんな井出さんの話に子供たちは興味津々。トウモロコシを採取した。「あ、右はスイカ畑。ツルを踏まないでね」。そんなことも子供たちには活きた勉強になる。

 これが、その成果。トウモロコシはまだ少し若いかな。いやもう大丈夫。ほっておくと、またハクビシンにやられちゃうからね、と井出さん。むいてみると、もう大丈夫そう。甘いトーモロコシの香りが広がった。この感触が子供たちには大事だ。

 こちらはトマトにナスにピーマン、南蛮、モロッコインゲン、キューリ。葉っぱの陰から探す野菜に子供たちの歓声が響いた。ひときわ大きな声になったのは、コオロギを捕まえた時だった。子供たちは野菜どころか、虫たちを追いかけ始めた。



 大きなスイカも採れた。後に、バーベキュー公園でしばらく冷やしてからいただいた。美味しかったのだが、大人5人、子供4人では大きな1個は食べきれなかった。



 そうそう、大きなミニトマト。まだまだ青いのが多い中で、下の方から赤くなり始めている。木で赤く熟してから採るから、美味しいわけだ。「こうなっているのか」と、子供たちもなにやら感慨深げだ。


 キューリはトゲが痛かった。キューリにトゲがあるなんて子供たちは知っていただろうか。このままかじっても美味しそうだ。後に、塩を振りかけていただく。瑞々しくて甘い香りのキューリ。バリバリとかじった。


 野菜の収穫後は、少し山を下りたところにある町営の「元気になる公園」。ここでバーベキューを楽しんだ。ここでは虫取りの網を持ち出し、本格的に虫探し。「よーし、明日はカブトムシ探しに行こうか」とパパ氏。そのパパ氏がこっそり教えてくれた。実は、一切のゲーム機関連を東京に置いてきたんです。自然に親しんでもらいたいですからね。目一杯走る廻る子供たち。夜8時には寝付いてしまうのだそうだ。

 

荒井 久
1945年、長野県生まれ。1968年、東京電機大学電子工学科を卒業して日本経済新聞社に入社。日経BP社で日経ニューメディア編集長、日経コミュニケーション編集長などを歴任。「コンピュータ・テレフォニー」「ビットバレーの鼓動」「モバイル・インターネットの鼓動」「Web2.0の鼓動」など著書多数。02年、株式会社ソリック(www.soriq.jp)を設立、代表取締役として現在に至る。09年1月、ソリックブックスとして藤原忠彦著「平均年収2500万円の農村」を刊行。08年06月から軽井沢の貸し別荘「軽井沢ヴィラArai」( http://www.karuizawa-villa.com )を、さらに09年6月からは、長野県下の名産物をネットで販売する「採れたて長野」( http://www.rakuten.co.jp/toretatenagano/ )を経営している。

 
 
 


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