【趣の庭】軽井沢便り
2010.8.30     
Karuizawa Journal

「結婚式は軽井沢」のブーム再来

高原と森の清々しさに魅せられて



荒井 久

一番お気に入りの石の教会で挙式。内部はゆったりしている

そういえば姪っ子が1年半前、石の教会で挙式したことを思い出した。
今、とてもハッピーに東京で暮らしている。

「彼も東京なのにどうして軽井沢で?」
「高原の、森の、ひんやりした新鮮な感じがいいの」
「どうしても石の教会が気に入っちゃった」
「それに彼のお友達もそこで挙式して、とっても自慢気だったし」
「驚いたのは東京で予約金を振り込みに銀行に行った時のことなんだけど」
「窓口の女性が、ああ、私もここで挙式したかったのに叶わなかったって」
「うーーん、そんなに有名なのか」

明治、大正時代に活躍した内村鑑三を記念して建てられた

「軽井沢の結婚式って昔からそれなりの評判があったね」
「軽井沢高原教会が有名だったと思うんだけど」

「うーーん。古いね」
「え、古いって、それが伝統ってもんじゃないの」
バッサリと切られて、僕は時代の変化を感じることになる。

確かに、軽井沢高原教会は大正時代の1921年に設立されている。
その後に、軽井沢での結婚式ブームを作ったのだと思う。

それが今、超有名になった星野グループの演出で、石の教会が造られて。
同じ敷地内にホテルブレストンコートができた。
これによって、さらなる軽井沢結婚式ブームを巻き起こすことになる。

道路を挟み星野リゾートの反対側にできたホテルブレストンコート

石の教会で挙式した姪っ子夫婦も、披露宴はホテルブレストンコートだった。
ウェディングケーキひとつとっても、こんな感じが受ける。
軽井沢ならではのベリー系がふんだんに使われている。
朝食のビュッフェがまた素晴らしいのだそうだ。
軽井沢ならではの野菜が豊富に振る舞われる。

ベリー系フルーツをふんだんに使ったウェディングケーキ

石の教会の口コミサイトには、なんと84件も書き込みがある。
評価も5点満点で4.5と高い。
http://www.weddingpark.net/place/0000018a/kuchikomi
利用した人も、これから利用する人も書き込んでいる。

ところでよく見たら、そうだったのか。
「軽井沢高原教会は隣接するホテルブレストンコートがサポートします」とある。
なんのことはない。
両方共、星野グループがサポートしているのだ。
とはいえ、軽井沢結婚式ブームの駆動力になっているのはさすが。
大きなマーケットを作ってくれた。

例えば、軽井沢ブライダル情報センターを覗いてみると。
http://karuizawa.bridalcenter.co.jp/
ホテルウェディングとしてこんなにも紹介されている。

エクシプ軽井沢
軽井沢プリンスホテル
旧軽井沢ホテル
旧軽井沢ホテル音羽ノ森
サイプレス軽井沢
サァラ軽井沢ホテル
ホテルハーヴェスト旧軽井沢
ホテル浅間ヶ丘
ホテル鹿島ノ森
ホテル軽井沢エレガンス
ホテル軽井沢1130
ホテルグリーンプラザ軽井沢
ホテルジェネラス軽井沢
ホテルブレストンコート
ホテルマロウド軽井沢
万平ホテル
ラフォーレ倶楽部ホテル中軽井沢
ホテルアクシオン軽井沢
ホテルフィレンツェ
 
この他にも最近できたANELLIが森の中にあるという感じ。
花嫁さんを惹きつける。

森の中にできた結婚式場ANELLI。可愛さが際立つ

旧プリンスホテル南館の近くにも、こんなのができた。
ゴルフ場内に何を作るのかと見ていたら、「プリンスフォレスター軽井沢」とか。

軽井沢プリンスゴルフ場の中に誕生したプリンスフォレスター軽井沢

プリンスフォレスター軽井沢の正面

軽井沢は今、新幹線に高速道路にと、東京から近くなり。
しかも、軽井沢アウトレットがますます増殖して混雑するばかり。
その一方で、日帰りが大多数になってホテル・旅館業は細り気味。
「結婚式一つで500万円くらい売り上げますから大きいですよ」
地元民が、そう教えてくれた。

だから。
ホテルは結婚式にますます力点を置く。
それにしても笑ってしまった。

軽井沢ブライダル情報センターの中に、こんなマネーシュミレーションがあった。
ご祝儀としての収入をこんな具合に計算している。
28人の親族(出席は40人)から各5万円で140万円
4人の勤務先上司から各5万円で20万円
4人の勤務先同僚から各3万円で12万円
12人の友人から各3万円で36万円
合計48人から208万円の収入なり、と。
ちなみに、披露パーティだけで208万円の費用がかかるのだそうだ。
その他に挙式費用が約65万円かかる。

こんなに多額なご祝儀をいただけるものか。
結婚式場としては、こんなにご祝儀が入るから、しっかり使っても大丈夫よ。
まるでそう言っているように思えるのだが。

これに多数の宿泊費用、ホテルにしてみれば売上がたつ。
評判の高い軽井沢ブレストンコートで宿泊すれば1人あたり2万3000円はかかる。
多くの参加者は首都圏からやってくる。
宿泊したいと思うのは当然だ。

だからだろうと思う。
このところ軽井沢ヴィラAraiに、軽井沢で結婚式を挙げるカップルから予約が入る。
参加してくださる方々の宿を用意しようというわけだ。
軽井沢ヴィラAraiでは1泊3万円から6万円くらい。
大人10人も泊まれるから安上がりだというわけだろう。
しかも、夜通しの2次会も可能だ。

そういえば、昨年の10月のことだ。
オランダに住むオランダ人と日本人女性が日本にやってきて軽井沢で挙式。
参加者の宿に選んだのが軽井沢ヴィラAraiだった。
「今度はふたりだけか、子供できたら一緒に来たい」とメモが残されていた。
http://www.karuizawa-villa.com/customer_2009.html


荒井 久
1945年、長野県生まれ。1968年、東京電機大学電子工学科を卒業して日本経済新聞社に入社。日経BP社で日経ニューメディア編集長、日経コミュニケーション編集長などを歴任。「コンピュータ・テレフォニー」「ビットバレーの鼓動」「モバイル・インターネットの鼓動」「Web2.0の鼓動」など著書多数。02年、株式会社ソリック(www.soriq.jp)を設立、代表取締役として現在に至る。09年1月、ソリックブックスとして藤原忠彦著「平均年収2500万円の農村」を刊行。08年06月から軽井沢の貸し別荘「軽井沢ヴィラArai」( http://www.karuizawa-villa.com )を、さらに09年6月からは、長野県下の名産物をネットで販売する「採れたて長野」( http://www.toretatenagano.com )を経営している。

 
 
 


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