【趣の庭】軽井沢便り
2010.4.19     
軽井沢便り Vol.20
Karuizawa Journal


早春の安曇野へ
北アルプスにも春がやってくる


荒井 久


軽井沢は、東京から関越自動車道から長野県の東玄関。
中央玄関は、中央自動車道から茅野市になるのかな、形的にだが。
その先に続くのは諏訪市、岡谷市、塩尻市、松本市。
この一帯は長野県の中信と呼ばれる。

軽井沢から入る佐久地方一帯は東信と呼ぶ。
東信を深く進むと長野市方面の北信へ。

中央高速道で松本市手前の岡谷市を左に進むと南信だ。
いわゆる中央アルプスの麓だ。
さらに、進むと南アルプスの麓ということになる。

松本市を越えて奥深く進むとやはり長野市方面の北信に向かう。
途中、豊科を左方面に分れると大町、白馬に向かう。
この辺一帯が北アルプスの麓、安曇野だ。

今回は北アルプスの麓、安曇野の旅に出た。
だから、軽井沢便りならぬ、安曇野便りである。

安曇野市穂高ではご覧の山葵農園が出迎えてくれた。
ここ大王わさび農場には、年間約120万人が訪れるのだそうだ。
近寄ってみると、こんなにも綺麗な、透き通った水。
こんこんと流れていた。

ここで見つけたのが地元の名産品を扱う「Vif穂高」(川村佳次理事長)。
「やっぱり一番のお勧めは地 元の野菜、山葵、蕎麦、そしてパン」
そう語るのは、岡村直子さん。
「Vif穂高」の運営統括責任者だ。

Vifはフ ランス語で「元気イキイキ」
「安曇野を一望できる憩いとふれあいの広場」というふれこみだ。

「地産地消 で町興し」の一環として、旧穂高町がスタートさせたのは7年前のこと。
当時の町議会議員だった三澤恭子(やすこ)さんらが中心になって立ち上げた。

岡村さんは発足当時の「公募」に手を挙げた。
以来、地元を中心とした消費者のために、生産者のために。
そして、加工 食品の開発を応援してきた。
その「納得がいくまで」の姿勢が「Vif穂高」を隆盛に導いている。
やや町外れの場所柄だが、地元消費者や観光客で賑わう。

有名な山葵。
びっくりしたのは採れたての春野菜のサラダセット。
それに懐かしい「ナズナ」「ノカンゾウ」「蕗の薹」
そして、山葵の花に山葵菜。

加工食品も 自然酵母パン、各種餅。
安曇野の乾蕎麦、半生蕎麦、生蕎麦。

 なかでも「あづみのカンパーニュ」は圧巻。
何も付けずに食べ出し、止まらなくなった。
旨い。
あまり食べすぎてはならない。
この後に向かったのが、予約していた大町市の「わちがい」
昔の大庄屋さんの建物を日本料理屋さんに改造した。

出迎えてくれたのが、妙齢な美人ママ。
そのしぐさ、佇まいに心奪われた。
社長の渡邉充子さんである。

勧められるままに「おざんざご膳」を注文。
たくさん登場する小鉢に舌鼓。
最後に出されたこれが「おざんざ」だ。
おざんざは地元でうどんという意味だが。
ここでは、特性のおざんざ。
納豆菌が練りこまれているのだ。
酵素たっぷり、体に良いのだそうだ。
なにより、ことのほか美味しかった。

この日の宿は立山プリンスホテル。
入り口に黒ダム方面と案内があった。

映画「黒部の太陽」が思い出されて。
せっかくだからと車を走らせたのだが。
残念ながら、途中で道路は塞がれていた。

迎えてくれったのはたくさんの野猿。
中の1匹が木に登ってみせた。
まるで「どう?」と話しているみたい。

それにしても、うっすらと雪をかぶった山は美しい。

北アルプスの麓、信濃大町は
塩の道で栄えた千国街道が走る街道筋である。

千国街道の歴史は中世以前にさかのぼる。
信州と越後を結ぶ重 要な道として、塩や海産物の通る道であった。

長い間、経済道路として繁栄を極めたのであろう。
大町市には、そこはかとなく文化度 の高さをうかがわせる。

翌日に立ち寄った「いーずら大町特産館」
「いーずら」とは地元の方言で「良いでしょう」という意味だ。
お酒、蕎麦、うどん、お菓子、加工食品などなど。
こだわりの商品の取り揃えに驚いた。

どれをとってみても、自信作ばかり。
とりわけ、美味しい水にちなむお酒類が目を引く。

ほかにもこんなものが美しく並べられている。
大町蕎麦に安曇野蕎麦、納豆を練り込んだ「おざんざ」(うどん)
大町市八坂産の蕎麦を加えた蕎麦パスタ。
地元の岩魚や鱒の加工品、地蜂の煎餅やら煮付け。
さまざまな蜂蜜や和菓子、めずらしいジュース。

これが地蜂の煎餅。
地蜂が大好きな僕の心を捉えた。
なんと、地蜂の幼虫まで入っていた。

荒井 久
1945年、長野県生まれ。1968年、東京電機大学電子工学科を卒業して日本経済新聞社に入社。日経BP社で日経ニューメディア編集長、日経コミュニケーション編集長などを歴任。「コンピュータ・テレフォニー」「ビットバレーの鼓動」「モバイル・インターネットの鼓動」「Web2.0の鼓動」など著書多数。02年、株式会社ソリック(www.soriq.jp)を設立、代表取締役として現在に至る。09年1月、ソリックブックスとして藤原忠彦著「平均年収2500万円の農村」を刊行。08年06月から軽井沢の貸し別荘「軽井沢ヴィラArai」( http://www.karuizawa-villa.com )を、さらに09年6月からは、長野県下の名産物をネットで販売する「採れたて長野」( http://www.toretatenagano.com )を経営している。

 
 
 


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