【趣の庭】軽井沢便り
2009.9.28     
軽井沢便り Vol.14
Karuizawa Journal


「あけび」に魅せられて
「懐かしい秋」を満喫


荒井 久


信州の秋を知らせてくれる「あけび」と「山栗」
「あけび」は大きなドングリの木に絡み付いていた

信州の秋で最も好きなのは「コスモス」なのだが。
やっぱり、こちらの方が目を引く。
「あけび」、それに「山栗」

あけびは、たぶん軽井沢にもあるだろうが、見たことはない。
栗は軽井沢でもあちこちにいっぱい落ちている。
「軽井沢ヴィラArai」の近くにも道路側に大量に落ちている。
http://www.karuizawa-villa.com/
昨年も僕は大量に拾った。

写真の「あけび」と「山栗」は借りている佐久穂町の別荘のすぐ近くで。
「結構なっているぞ」と70歳にもなる従兄弟の井出幸司さん。
むらむらと少年心が持ち上がってきたらしい。

「上の方から切ろうか」
「でも結構、木を上らなくちゃならないでしょ」
「大丈夫だよ」
というわけで、山育ちの幸司さん、するすると登ってしまい。

結果、こんなに大きなものを採取した。
こうなると、今度は僕がむらむらとしてきた。

東京の市場に出荷したい。

東京・青山の「フロム・ファースト」のビルに中に。
確か、こんな大木を扱う花屋さんがあったはず。
ケータイで調べて電話すると、やっぱり大田市場を勧められた。
そこでセリにかけてもらったらどうか、と。
ちょうど明日がセリの日だという。

よし、これから東京に飛ぼう。
何の取引もない素人が大田市場に乗り込んだのは、その夜の深夜。
時計は午前零時を回っていた。

「これじゃ売れないね。値がつかないよ」
「ほとんど葉を落としてあけびが見えたほうがいい」
そう教えてくれた担当者。

そこで、いったんは引き上げ。
平和島の海岸近くで深夜の作業。
それでできたのがこの写真だった。
甥っ子が軽トラで運び、作業も手伝ってくれた。

再度、大田市場へ。
時計はすでに3時を回っていた。
急げ、5時からセリが始まってしまう。

実はこのほかにも5点。
中くらいのあけびの木があった。
遠慮して、「あけび小」としたが「あけび中」のつもりだった。

落ちてしまった残りものだけでもこんな量に。

なにより、美しいではありませんか。

初出荷が済んで、平和島近くのロイヤルホストで乾杯。
セリの結果は、お昼頃までにFAXで通知してくれるとのこと。
珍しいものだ。
さては5万円か、10万円か。
夢は膨らんだ。

甥っ子は長野に戻り、僕は六本木に戻った。
さて、昼頃。
待望のFAXの音。

「売立通知書」だ。
ところが。
大きな木が2450円、その他は800円や900円。
合計は6130円。
諸経費を除いて5775円だった。

やれやれ。お遊びは終わった。

ところで、「あけびの実」は甘いが食べるほどないのだが。
「あけびの皮」がいいのを知る人は少ない。
豚肉などと一緒に炒めていただくのが抜群。
食感がいい上に、そのほろ苦さがたまらないのだ。

さてさて、おまけに。
軽井沢で、信州で秋満喫のフォトレポートをお送りしよう。

信州特産のリンゴだ。
信州は小布施町で。
真っ赤に、どっさりと実を付けていた。

そして、こちらも信州・小布施の栗。
こちらは大きな大きな、見事な栗だった。

栗は落ちないうちには収穫できない。
一方で落ちたらすぐに採取しなければならない、とのことだった。

こちらは信州・佐久市のプルーン。
ネットショップ「採れたて長野」で販売中の「サンプルーン」だ。
http://www.toretatenagano.com/
手にしているのは大きなプルーン「プレジデント」
まさにプルーンの王様的存在。
こちらは、10月初旬から出荷の予定だ。

やっぱり、秋といえばコスモス。
色とりどりが満開で僕を迎えてくれた。

そして、コスモスの向こうに広がるのは佐久の銘米どころの浅科地区。
全国のお鮨やさんに人気の「五郎兵衛米」の田んぼが続く。
しっかりと黄金色の重い穂を垂れていた。


荒井 久
1945年、長野県生まれ。1968年、東京電機大学電子工学科を卒業して日本経済新聞社に入社。日経BP社で日経ニューメディア編集長、日経コミュニケーション編集長などを歴任。「コンピュータ・テレフォニー」「ビットバレーの鼓動」「モバイル・インターネットの鼓動」「Web2.0の鼓動」など著書多数。02年、株式会社ソリック(www.soriq.jp)を設立、代表取締役として現在に至る。09年1月、ソリックブックスとして藤原忠彦著「平均年収2500万円の農村」を刊行。08年06月から軽井沢の貸し別荘「軽井沢ヴィラArai」( http://www.karuizawa-villa.com )を、さらに09年6月からは、長野県下の名産物をネットで販売する「採れたて長野」( http://www.toretatenagano.com )を経営している。

 
 
 


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