【趣の庭】軽井沢便り
2009.6.29     
軽井沢便り Vol.12
Karuizawa Journal


軽井沢から長野県全域に進出
「採れたて長野」を立ち上げ
荒井 久
千曲川源流、標高1300m「天空の地」の長野県川上村。
左は4月に植えつけられた「天空の川上レタス」
右、6月中旬に出荷時期を迎える。

東京に居ながら軽井沢ヴィラAraiを経営する身なのだが。
今度は、もう少し広く長野県をビジネスの対象にすることになった。

長野県東部、山梨県、埼玉県、群馬県と接する山間に川上村がある。
年間の平均温度が8.9度しかない寒冷地である。

それゆえ、「極上のレタス」が採れるのだが。
その初出荷は最も遅い6月中旬だ。

「夜明け前の川上村は美しい」
アサヒビール名誉顧問の中條高徳さんが、そのように。
川上村長の藤原忠彦さんが明かしてくれた。

川上レタスの出荷作業は朝暗い午前2時から始まる。
手元が暗いからヘッドライトを点けたり、サーチライトを点けたり。
広大は天空の地には、点々と灯りが。

4時半くらいになると。
空は明るさを増し、今度は自然の明るさに頼る。
やがて、太陽の光が差し込む。

そんな早朝の川上村。
中條さんは「美しい」と表現した。

僕も、想像だが、そう思う。
都会からは、神々しく、羨ましい情景に思うのだ。

左が川上レタス、右がサニーレタス

左がロメインレタス、右がシルクレタス

そこで採れた「天空の川上レタス」。
「その味をどなたにも味わっていただきたい」
そんな強い想いが、いよいよ今月末から実ることになった。

軽井沢ヴィラAraiの管理人と連携してネットショップを始めたのだ。
「採れたて長野」がそれ。
http://www.toretatenagano.com/

「川上レタス」以外にも長野県内の「美味しい採れたて」を提供したいからだ。
まずは「天空の地」の川上レタスのご提供。
「天空の川上レタス」名づけた。

左が南相木村のプライドグループ、右が採れた「ミネラル白菜」

そして川上村の北側に位置する「南相木村」からは「ミネラル白菜」。
日本の土地はミネラル成分が少ない上に、化学肥料や農薬でさらに減少する。

そこで、南相木村プライドグループの5人衆はミネラルの増加を考えた。
そのひとつが炭。
冬の農閑期に唐松の間伐を行い、4トンもの炭を作った。

炭はミネラル豊富で、多孔には微生物が棲みつく。
4トンの炭を砕いて堆肥に混ぜ込んだ。
これを肥料に白菜が生育する。

冬場に4トンもの炭を焼く(左)
液肥と共に「にがり」を薄めて散布する(右)

もうひとつが海のミネラルである「にがり」。
これを苗の時に降り掛けると共に、畑にも液肥と混ぜて散布する。
こうして、ミネラル豊富な「ミネラル白菜」が誕生する。
「ミネラル白菜」は「元気白菜」を意味する。
虫がつきにくく、長持ちもする。
なにより美味しいのだ。

長野県北部で見つけたのが、立派なキノコたち。
新潟県にほど近い豪雪地帯の木島平村では。
生命力の強さを感じさせてくれるキノコたちに巡り会った。
アスパラガスとズッキーニも気に入ったのだった。

木島平村のキノコたちとズッキーにアスパラガス(左)
根羽村の牛乳とヨーグルト(右)

長野県は広い。なにせ8県と接している。
その長野県北部から南部へ縦断。
北部の木島平村から、高速道路を飛ばしても有に5時間はかかる。
その最南端に根羽村がある。
お隣は愛知県豊田市なのだ。

ここでは、美味しい牛乳とヨーグルトに出会った。
村内の5軒の酪農家から搾取する牛乳を低温殺菌しただけ。
美味しいわけだ。
本物の牛乳に出会えた気分になる。
ただし、賞味期限はわずか5日間だ。

実は僕も長野県東部の佐久市の生まれ。
長野県は海もなく平野も乏しく、食の幸に恵まれていない貧乏県。
東京に出てきてから、ずっとそう言ってきた。
だから、東京で頑張らなくてはいけないと。

しかし、よく考えてみると、この頃そうではないことに気づいた。

山間だからこそ、寒村だからこそ。
そこには、かけがえのない山の恵み、森の恵み、川の恵みがある。
そのことに気づいたからこそ「採れたて長野」は誕生した。

左は野菜仲間農家の一人、中島さん
右は送られてくる野菜のサンプル

「採れたて長野」の発足に伴い、サイト内に「自家野菜倶楽部」も発足させた。
このなかには野菜友達、野菜親戚の二つがある。
前者は農家グループ、後者は単独農家だ。
それぞれ自家野菜として栽培している野菜が対象だ。
これを主として首都圏の一般消費者に分けていただくという仕組みだ。
お送りする野菜の中身は栽培農家に任せていただく。

左は野菜親戚の井出さん夫婦
右は今年春に採れた野菜と山菜など

野菜親戚の井出幸司さんは、実は僕の最年長の従兄弟だ。
子供、孫、ひ孫合わせて25人の果報者だ。
幸司さん81歳、妻の米子さんは78歳。
まだまだ元気に野菜やキノコを栽培している。

いつもは僕だけが野菜親戚だが。
これを多くの皆さんにも開放していただくことにした。

きっとこれらが、生産者と消費者を結ぶ架け橋になるに違いない。
そう考えている。
「自家野菜倶楽部」の参加農家はいつでも募集中だ。

ところで、「採れたて長野」のオープニングキャンペーン!
お笑いだが。

「軽井沢ヴィラArai」を7月〜9月に2泊以上ご予約のお客様に。
「天空の川上レタス3種、4個セット」をプレゼント。
宿泊中の軽井沢ヴィラに届いたら嬉しいのでは。
そう思って企画した。

「軽井沢ヴィラArai」はこちら
http://www.karuizawa-villa.com/


荒井 久
1945年、長野県生まれ。1968年、東京電機大学電子工学科を卒業して日本経済新聞社に入社。日経BP社で日経ニューメディア編集長、日経コミュニケーション編集長などを歴任。「コンピュータ・テレフォニー」「ビットバレーの鼓動」「モバイル・インターネットの鼓動」「Web2.0の鼓動」など著書多数。02年、株式会社ソリック(www.soriq.jp)を設立、代表取締役として現在に至る。09年1月、ソリックブックスとして藤原忠彦著「平均年収2500万円の農村」を刊行。08年06月から軽井沢の貸し別荘「軽井沢ヴィラArai」( http://www.karuizawa-villa.com )を、さらに09年6月からは、長野県下の名産物をネットで販売する「採れたて長野」( http://www.toretatenagano.com )を経営している。

 
 
 


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