【趣の庭】軽井沢便り
2009.2.23     
冬の軽井沢

「清閑」と「贅」の結婚式

荒井 久

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冬の軽井沢での結婚式
「清閑」な教会に、誓いの言葉が響いた。

僕にとっては久しぶりの結婚式。
「冬の軽井沢で結婚式を挙げます」という招待状が届いた。
新婦が妹の長女、僕の姪っ子だ。

そしてこの日。
教会で厳かな結婚式を挙げて。
参列者はいったん教会の外で待ち。
「夫婦」になって教会から現われた二人に、喜びのライスシャワーを浴びせた。
参列者の先頭でライスシャワーに加わった新婦の母親。
その笑顔が印象的だった。

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冬の軽井沢
それまでにはいくつかのドラマがあった。

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もう半年くらい前のことだ。
姪っ子が彼と二人で訪ねてきた。
結婚を決意し、もうすでに彼の両親には紹介済みだという。

ところが、彼女の母親、つまり僕の妹がなかなか彼に会ってくれないとか。
間を取り持って欲しいという二人の依頼だった。

紹介された彼は、実直そうな好青年だった。
父親が経営する会社の幹部。
彼女にとっては玉の輿だった。
実直な妹は、そんな夢のような話になかなか乗ろうとしなかった。

僕が妹を口説き、ようやく納得してくれた。
時はすでに秋に入り、二人が選んだのが、冬の軽井沢での結婚式だった。


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挙式したのは「軽井沢 石の教会」
自然を謳う内村鑑三祈念堂だ。

明治、大正期のキリスト教者の内村鑑三は、自然を神の産物と想う。
軽井沢の地をこよなく愛したのは、軽井沢が自然豊かであったからだ。

その内村鑑三を祈念して建設されたのが、この「石の教会」だ。
建築を担ったのはケンドリック・ケロッグ。
天地創造の5大要素である石、光、緑、水、木をテーマに創りあげたという。
http://www.stonechurch.jp/

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石の教会での新郎新婦
これから結婚式に向かう。


そんな教会での結婚式。
清楚ながらも優雅で凛々しい。
二人の心のうちはどんなだったろうか。

牧師に導かれて、つつがなく式が進み。
二人の誓いの言葉は、はっきりと美しく教会内に響いた。
僕も目頭が熱くなった。
「どうか、末永くお幸せに」
そう祈った。
外気は摂氏2度。
それでも、寒さなんか微塵も感じない様子の二人だった。

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40人ほどの参加者を待つ披露宴会場
「贅」を感じさせる空間だ。

披露宴会場は「軽井沢 ホテルブレストンコート」のゲイブルハウス。
別荘感覚でおもてなしができるという謳い文句のように、40人程度のお客様に「贅」を感じさせる会場だ。
中央のダイニングの左にオープンキッチン、右に暖炉を仕切りにしてリビング、そしてその前がテラスという設え。
http://www.blestoncourt.com/index.html
もともとこのホテルは、1964年の東京オリンピックの際に、軽井沢で開催された「馬術競技」の選手団や関係者などヨーロッパの賓客に利用されたという。 「心地よいホスピタリティと、高原の緑と安らぎ、幸福感を味わえる場所」というのが売りだ。
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シャンパンで乾杯した後に新郎新婦が着席
なごやかなお祝いムードが広がった。

そういえば、披露宴の司会者もいなかった。
主賓のスピーチもない。
友人たちの祝辞も歌もなかった。
お色直しもない。

お互いの親戚の皆さんを集めただけの結婚式と披露宴だったからだ。
最初にお互いの参加者を紹介しただけだ。
そして、披露宴ではひたすら和やかに美味しい料理、雰囲気を味わった。
なんと豊かな披露宴であったことか。

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シャンパンで乾杯した披露宴左側にある厨房
フレンチのシェフが腕を振るった。

この会場「ゲイブルハウス」にはベテランシェフが専門に担当している。
写真の小林哲雄さんだ。
華やかに、確かな腕を振るってくださった。

このホテルは、2005年度ボキューズ・ドール国際料理コンクール日本大会で史上最年少優勝を果たした浜田統之が総料理長。
その浜田シェフのもと、フレンチの腕を磨いているという。

この日も逐一、料理の説明があり。
目の前で料理の技を見せてくれる。
なにより、料理を楽しんでいる様子が嬉しい。

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乾杯の後にフランス料理を楽しみ
その後は右側のリビングでスイーツを楽しむ。

リビングでのドリンク、スイーツも楽しんだ。
辛党の僕は、スイーツにはそれほどの興味はないが、それでもいくつか堪能した。

子供たちには夢のようだったに違いない。
「大きくなったらここで結婚式をやるんだ」なんて記憶を残したことだろう。
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披露宴会場で作るフレンチは絶品
そのサービスも特筆ものだった。

絶品の料理の数々。
久ぶりに本格的なフレンチを堪能させていただいた。

サービスのスタッフも数人が担当。
手際よく料理を運んでくれる。
料理についてもお酒についても、スタッフの知識も豊かで、にこやかに質問に答えてくれていた。
そのスマートな動きが、披露宴を優雅に演出していたのかも知れない。

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披露宴のハイライトのひとつ
ウェディングケーキも見事だ。

そして、定番のウディングケーキへの入刀。
そのケーキも見事な出来栄え。

「初めての共同作業」というケーキ入刀では、みんなのカメラの注文に何度も応じていた。

最後は、これも定番のご両親への花束贈呈。
花嫁の母は泣きじゃくっていた。

荒井 久
1945年、長野県生まれ。1968年、東京電機大学電子工学科を卒業して日本経済新聞社に入社。日経BP社で日経ニューメディア編集長、日経コミュニケーション編集長などを歴任。「コンピュータ・テレフォニー」「ビットバレーの鼓動」「モバイル・インターネットの鼓動」「Web2.0の鼓動」など著書多数。02年、株式会社ソリック(www.soriq.jp)を設立、代表取締役として現在に至る。09年1月、ソリックブックスとして藤原忠彦著「平均年収2500万円の農村」を刊行。08年06月から軽井沢の貸し別荘「軽井沢ヴィラArai」( http://www.karuizawa-villa.com )を、さらに09年6月からは、長野県下の名産物をネットで販売する「採れたて長野」( http://www.toretatenagano.com )を経営している。

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