【趣の庭】お庭拝見
2008.7.14 
 にわか農家はコメ不作

 作物は足音を聞いて育つというが…

 有機・減農薬はたいへん
林田 茂喜  
写真3
サギに見とれトラクターは蛇行

 我が家の食料自給率を上げようと、数年前から稲作に取り組んでいる。「作物は足音を聞いて育つ」という。手を掛けるほど目に見えて結果が表れるところが面白く、やりがいもある。とはいっても、代かき(地ならし)、田植え、稲刈りは専門農家に委託。私がするのは田起こし、水の管理、あぜ草刈り、雑草取りぐらい。[有機栽培、減農薬]をモットーとしているから、雑草、ジャンボタニシとの闘いが結構たいへんだ。

写真2
田植えは短期集中、準備もナイターに

■サギが道連れ

 トラクターを借りて田起こしを始めると、どこからともなく、それもあっという間にサギが20羽ほど集まって来る。草の中から飛び出すカエルや昆虫がお目当て。初めのうちはトラクターの後からおずおずと付いて来るが、賢い者は前に先回りして虫を捕まえる。食うわ食うわ、2時間近く食い続ける。急いでバッタをのみ込み、のどに引っかかって目を白黒させ、吐き出す慌て者もいる。鳥が集まって来るのは土壌が健全な証拠という。

写真1
水田はしばし鏡のように空や森を映す

■頭が垂れない

 昨年、我が田は不作だった。反収(10アール当たり)8俵(480キロ)が標準のところ、約半分の出来だった。「我に似て頭の軽い稲穂かな」と詠んだ。田の水漏れのため肥料不足に陥ったのが原因らしい。このため我が家はあと1カ月で米びつが空になる。今年の収穫は10月10日ごろだから、我が家のコメの自給率は約80%となる計算。地団駄の足音では作物は育たない、ということか。今年は捲土重来を期している。

写真4
稲の株を食い荒らすジャンボタニシ。赤い塊は卵。


林田 茂喜(はやしだ・しげき)
 長野県出身。
 通信社の記者を経て、現在、造園業を楽しむ。
 
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