【趣の庭】お庭拝見
2008.05.12
タケノコ・パーティーは
楽しいけれど…

厄介者扱いされる放置竹林
竹の需要が少なくなって
林田 茂喜
写真1
雨後のタケノコ 超スピードで伸びる

 私の住む家は竹林に囲まれている。タケノコの季節になると必ずある友人から「いつ掘る?」と催促の電話がかかってくる。日が決まるや、この友人があちこち呼び掛けてタケノコ掘りの当日となる。友達の輪が年々広がって今年は20人に。
 常連は、後で腰が痛くなるのを体験済みだから、自らは掘らない。新参組に「ここを掘れ、もっと深く」などと専ら指南。初めての人は掘るコツが分かると面白くなって次々に掘りだし、皆が手土産に持ち帰るほどの収穫量に。

写真2
掘り手よりも船頭の方が多い

■飲んで歌って

 掘った後は酒盛り。皆が持ち寄った酒、肴と、タケノコずし、あえ物、若竹汁などを平らげながら談論風発。会社員、役人、弁護士、福祉士などの顔触だから、異業種交流会のようでもある。ギターのロック演奏も始まったが、「ボーカルは任せろ」と飛び出した御仁、酔いも手伝ってか、どの曲も途中で歌詞に詰まって立ち往生するのも、また楽しい。

写真3
記念撮影もにぎやか

■待たれる新規用途

 風が吹き抜ける竹林は清々しい。しかし、いま各地で竹が厄介者扱いされている。放置された竹林が里から背後の山へと駆け登り、スギ、ヒノキなどの林を侵食している。昔はノリひび、はしなどの材料として竹が大量に使われたが、最近は用途が少ない。家畜のえさ、燃料ペレットなどの開発が進められているが、まだ切り札とはなっていない。我が家の竹林も放置状態で家の方へ迫ってきている。へんちくりん(偏竹林)な家と笑われそうだ。



林田 茂喜(はやしだ・しげき)
 長野県出身。
 通信社の記者を経て、現在、造園業を楽しむ。
 
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