【趣の庭】釣り三昧
2011.4.19

釣り三昧 Vol.70
Joy of Fishing


前へ進もう!


樋口 正博

写真
「つり丸」の最新号。震災復興応援号

■「つり丸」読者に呼びかける

 今回のタイトルは1号休刊した「つり丸」のあとに出した5月1日号の表紙のタイトルである。すでに震災から1か月以上たっての発行になってしまったが、やっぱりタコの介は読者に呼びかけずにはいられなかった。
 沖釣りは海がないとやれない。そこには船を出す船宿がいる。そして釣り具を提供する釣り具メーカーがいる。そして釣り人がいる。
 多くの人たちが釣りを仕事としたり、レジャーとして楽しむことができるのも海があるからだ。だから沖釣りに関わるすべての人たちは海が大好きで、海なしでは夜も日も明けない。

■釣りに行こう!

 その大好きな海が牙を剥いた。それもこれまで考えられなかった大きな牙を。大津波は港町を襲い、あっという間に更地のようになにもかも押し流して去っていった。生き残った人間たちはただただ、呆然とするばかりである。
 哀しみにうちひしがれ、釣り師はあんなに愛していた海に脅えるようになった。東北と関東の一部以外の被害が少なかった地域は、すでに船宿は営業を再開している。だが、釣り人の姿がめっきり少なくなった。
 釣り師は海に行きたいのだが、家族が猛反対をする。釣りなんか行ける雰囲気ではない。
 だが、釣り師が海に行かなくてどうする。ずっと我慢していることがいいわけがない。
 タコの介は「つり丸」の「震災復興応援号」で呼びかけた。「前に進もう!」と。
 「つり丸」が受けたダメージは計り知れない。「つり丸」自身が復興するにも時間がかかる。だが、タコの介たちにできることは「前に進むこと」だ。
 海は春まっ盛りだ。マダイが乗っ込みに入って各地で大型のマダイラッシュだ。タコの介は明日から新潟・上越に嵐山光三郎さんとマダイ釣りに行く。行くんだ。

 

樋口 正博 (ひぐち・まさひろ)
1952年、長野県生まれ。
沖釣り専門誌「つり丸」編集長。最近は釣りよりも魚料理に興味が傾いてしまった。毎月一回、嵐山光三郎さんと連載「釣って開いて」の取材に出かけるのが、おもな釣り取材となっている。通称「タコの介」(嵐山光三郎命名)。
 
 
 


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