【趣の庭】釣り三昧
2010.5.3

釣り三昧 Vol.53
Joy of Fishing



嵐山光三郎の「釣りする旅人」がスタートした


樋口 正博

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永田名人が超食い渋りのなかマルイカを釣った

■嵐山光三郎が
長い冬眠から目覚めた

  冬は寒いので「つり丸」での連載は中断していたのだ。復活を記念して、これまでの連載タイトル「嵐山光三郎のつり道楽」を改め「嵐山光三郎の釣りする旅人」に変えた。
 タコの介はこのタイトルを気に入っている。で、中身も釣りばかりではなく、釣りに出かける前後も描写して旅釣りの内容にした。
 復活一回目は内房の勝山でのマルイカ釣りだった。3月下旬に行った。
 マルイカ釣りはカワハギ釣りと同じように、とてもテクニカルな釣りである。つまり技術が必要になる。上手い人と初心者では、釣果が3倍も4倍も違う釣りである。
 嵐山は「つり丸」で沖釣りを始めてすでに5年になっている。初心者ではない。だが、過去に一回だけマルイカ釣りをやって惨敗している。今回もその危険性が高い。
 で、結局、大惨敗となってしまった。超檄渋で、状況が悪かったのは確かだったが…。
 サポートとしていま日本で一番のマルイカ名人の永田文生が来てくれていたのだが、どうしようもなかった。釣果ゼロという結果になってしまった。
 名人永田が十数杯という貧果だったのを考えるとある意味仕方なかったかも知れない。

■勝山には「住吉飯店」という
とびきり美味い中華料理屋がある

 その分、新タイトルにふさわしく、勝山では「住吉飯店」という中華料理店を見つけて、大いに満足した。釣りの前日に「住吉飯店」でタコの介と飯を食い、嵐山は「明日はマルイカ釣りだから、釣ったマルイカを持ってくるよ」と店主に約束したのだ。
 店主は「じゃ、腕を奮ってマルイカを料理しますよ」と約束してくれた。
 だが、釣果はゼロ。永田名人が釣ったマルイカ全部を分けてくれたので、「住吉飯店」に持ち込むことができたのだ。
 その日は永田名人、編集部のワルコン、タコの介、嵐山と4人で「住吉飯店」のマルイカ料理を楽しんだ。
 さっそく料理されて出てきたのはマルイカとタケノコ、春野菜の塩コショウ炒め。ゲソは唐揚げになって添えられていた。
「うまいッ! 」
 嵐山がまっ先に叫んだ。生稲料理人の腕はさえている。
「住吉飯店」は漁師町ならではの春の魚介類を中華料理にして出してくれる。
 ここはほかの料理でも人気だ。なんとデカ盛りというメニューがある。食材がどんぶりからあふれ出る「もやしめん」(750円)。食べても食べてもプリプリのエビがわき出す「エビそば」など名物料理が盛りだくさん。
 ちなみにタコの介は「エビそば」を注文して悶絶した。

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「住吉飯店」の店前。オーナー家族で店を切り盛りしている

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永田が釣ったマルイカで旬の野菜とあっさり塩味で炒めた。絶品である。

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旨いがボリュームにはギブアップした「エビそば」

■嵐山の『釣って開いて干して食う。』が
発売。仲間で釣りをした。

 そして、荒山の「釣りする旅人」第2弾は、
 4月後半に行われた。釣りものはいまが旬の春イサキ。場所は南房の白浜。
 例のオヤジメンツの、南伸坊、末井昭、サクラギのほかに光文社の編集者である松岡、ダンゴローも参戦。総勢7人での仕立て船である。
 詳細は「つり丸」6月1日号(5月15日発売)で分かる。
 光文社の松岡がなぜ参戦したかというと、「つり丸」で連載していた嵐山の「釣って開いて」が文庫本『釣って開いて干して食う。』になったからだ。松岡は担当編集者。そして表紙のイラストは南伸坊が担当した。伸坊は「背景にカモメが飛んでいるでしょう。こういう細かい配慮がリアリティを出してるんだよ」と自慢していた。
 さらに巻末の解説はタコの介が書いた。
 そう、この本に関わった人たちが集まっての釣りとなったのだ。ちなみにサクラギは「つり丸」の発行人。
 いつものように釣りというよりも、宴会をしに海辺に集まったようなもので、前夜はオヤジギャグ連発で盛りあがった。翌朝、天気はいいのだが、風が強くうねりも強い。はたして、この海悪で何人が生き残れたのだろうか。

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『釣って開いて干して食う。』(嵐山光三郎著・光文社文庫・600円)

樋口 正博 (ひぐち・まさひろ)
1952年、長野県生まれ。
沖釣り専門誌「つり丸」編集長。最近は釣りよりも魚料理に興味が傾いてしまった。毎月一回、嵐山光三郎さんと連載「釣って開いて」の取材に出かけるのが、おもな釣り取材となっている。通称「タコの介」(嵐山光三郎命名)。
 
 
 


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