【趣の庭】四季三昧
2013.9.10

takonosuke's natural life

世界で初めて、
ネット上でバラ図鑑をスタートさせた


樋口 正博

「WEBバラ図鑑」のトップページ

■図鑑の名は「WEBバラ図鑑」

 9月5日、その図鑑はスタートしました。図鑑の名は「WEBバラ図鑑」といいます。どんなバラ図鑑かというと、ネット上にバラの品種を登録する投稿型の図鑑です。
 ネットに設置された「WEBバラ図鑑」はだれでも見ることができるし、自分のバラ写真を投稿することができます。
 ここにたくさんのバラ愛好家が集まって、自分たちが撮影したバラの写真を投稿して、世界にも例のない膨大なバラ図鑑を作ろうというプロジェクトなのです。タコの介と熊本県人吉市在住のあるぽさんの二人が図鑑の運営スタッフを務めることになりました。
 バラの品種は3万種以上あるといわれてます。それでも、世の中に出ている紙のバラ図鑑では、多くても1000種類にも満たないのです。そこで、バラ好きが自分で育てているバラやバラ園で撮影した写真を持ち寄って、系統的に分類して3万種に迫るバラ図鑑を作ろうと立ち上がったのです。

現代バラを代表する名花「ピース」を紹介しているページ

■すべては「WEB魚図鑑」から始まった

 「WEBバラ図鑑」にはモデルとなる図鑑システムがありました。「WEB魚図鑑」です。2002年にスタートしました。
 主催者のJUNさんは「WEB魚図鑑」についてこう振り返ってます。
「普通、図鑑というと専門家が作るものというイメージがあります。私たちも身内に魚の専門家がいなかったので、まあ、うまくいくかどうかやってみよう。魚の写真が集まるだけでも楽しいしといった感じで始めたのです。ところが、開設してほどなく魚種は1000種を超え、だんだんと専門家の方々の協力を得られるようにもなり、Google検索「魚」でも1位という、思ってもみなかった事態となりました」
 JUNさんは釣り師でタコの介の古くからの友人です。その魚図鑑を経験して、JUNさんはピカリとひらめいたのです。
 これはもしかすると、システムさえあればこんな図鑑を作りたい人が世の中にはたくさんいるのかもしれないと。
 そして「生き物じゃなくても、ありとあらゆる図鑑ができるかも」と考えが発展し、「図鑑システムの汎用化をやろう」とふくらんでいったのです。いわば、マニアが作る系統だった写真データベースシステムの構築です。

あるぽさん投稿の「アンジェラ」。写真の技術もプロ並み。

 JUNさんのすごいところは、その発想を得て実際にそのプロジェクトを始めてしまったことです。昨年から取り組み始めて、いよいよ形ができてくるとズカンドットコムという会社を立ち上げ、優秀なスタッフを抱えて本格的に図鑑システムの開発に乗り出したのです。
 ちなみにJUNさんは宮崎市在住。スタッフは九州大学や東大の院生たち。会社は東京中野に拠点をもち、JUNさんや若手スタッフも上京しての活動となったのです。
 そして図鑑システムの構築もいよいよ大詰めとなり、図鑑第2弾として「WEBバラ図鑑」がスタートしたのです。
 タコの介とあるぽさんは、バラ図鑑に品種を登録する作業を8月中旬からせっせと行ってきました。これまで自分で栽培してきたバラの画像のほかにも、各地のバラ園で撮影してきた画像をPCのあちこちから探しては投稿してきたのです。
 バラ図鑑でなによりも難しかったのは品種の系統づくりでした。バラは多岐に渡って系統が複雑にからんでいます。この系統を正確にしておかないと、せっかくの図鑑がただの写真集になってしまいます。
 タコの介は数種類の書籍と格闘して、系統チャートを作り、あるぽさんとはメールのやりとりで相談して、「WEBバラ図鑑」としての系統を確定していきました。
 そして、バラ図鑑がオープンしたときには、120種、160点の画像を収録するまでになりました。現在も図鑑は成長し続けています。
 バラ好きのみなさん、ぜひ「WEBバラ図鑑」にお越しいただいてバラの画像を投稿ください。そして、コミュニティでバラ談議をしましょう。

◆「WEBバラ図鑑」http://zukan.com/rose/

樋口 正博 (ひぐち・まさひろ)
1952年、長野県生まれ。
釣り専門誌の編集長を経てEditor&Writer。へら師にしてフライフィッシャーマン。そしてパラ愛好家。庭、釣り、農、酒を通して社会を見つめている。通称「タコの介」。Twitterのアカウント@takonosuke7
 
 
 


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