【緑の庭】牧野植物園便り
2009.3.9      
ルリ色のユキワリイチゲ

静かに、奥ゆかしく輝く

早春まだ雪が残る頃に咲く

稲垣 典年


 JR豊永(とよなが)駅(高知県長岡郡大豊町)近くの土手にユキワリイチゲが生えているのを知り、地主を訪ねて土手の手入れをお願いしました。その後、3月初めに花が見られるかもしれないと、数名で向かったのです。

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ユキワリイチゲ

◆落葉樹林に生える

 土手は見事に手入れされ、いたるところで群落となり、可愛らしい花が咲いていました。別名のとおり、ルリ色に光るユキワリイチゲは、本州西部から四国、九州の山すそなど、落葉樹林に生える多年草で、11月には新葉を出し冬を越します。花は日が当たると開き、雨の日や夜などは閉じています。萼片は15個ほどで、花弁はありません。

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ユキワリイチゲ

◆春を感じる

 日本名は、早春まだ雪が残る頃に早々と咲くことから、また、萼片のルリ色からつけられたものです。
 地主による手入れのおかげで、今回は一時の春を感じるに十分な時間を得る事ができました。牧野植物園では、2月上旬に、南園のうつぎ園や蛇紋岩園の南側の土手、お馬路のカツラの木の下で見られます。



◆見ごろを、いま迎えています

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サンシュユ

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ユキヤナギ

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フジツツジ

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トサミズキ

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ヤマブキ

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アケボノアセビ

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コブシ



◆企画展 5月10日(日)まで開催中

植物からの贈りものシリーズ第4回
「酒と植物 −草木からできる魅惑の飲みもの」

企画展サイドイベント−特別講演&試飲会
 3月7日(土) 13:30〜15:00(11:30より本館窓口で整理券配布)
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 講師/紅茶研究家 磯淵猛(いそぶちたけし)

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高知県立牧野植物園

 牧野植物園は、高知県が生んだ植物学者・牧野富太郎博士の業績を顕彰する施設として、昭和33年(1958)に、高知市五台山に開園した施設です。平成11年11月には「牧野富太郎記念館」が開館しています。
 園内には博士を生む土壌となった高知県の植物を中心に、博士ゆかりの植物など約3,000種が四季を彩られています。
 また、植物園機能とあわせて、貴重な資料を紹介する展示、研究、生涯学習の場を提供する施設などを収めた博物館が同居する総合施設は、国内では他に例がないと思われます。さらに、景観に配慮した環境保全型建築の方向性を示す優れた建築物として全国的な評価を受け、第13回村野藤吾賞をはじめ数々の賞を受けています。

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 本物の花は秋に、もちろん開きます
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 冬の澄んだ空気の中でひときわ目を引く
 よくみると多くの花の集まりです
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 清楚さが際立ち、愛好者も多い
 高知県が生んだ花卉園芸文化「土佐寒蘭」
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 今が盛りの秋を彩る草花たち
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 収集した標本は約40万枚
 「牧野日本植物図鑑」を78歳で刊行
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