【緑の庭】牧野植物園便り
2009.2.9      
南国土佐に春を知らせる
トサミズキ


里山のいたるところを黄色に染めて

次の世代につなぐ保護も必要に

稲垣 典年


 地質の変化に富む高知県では、蛇紋岩地帯が高知県中央部の東西に広く見られます。この岩石はマグネシウムが非常に多く、カルシウムが少ないのです。
 また、クローム、ニッケル、コバルトなどが含まれているため、貧栄養で普通の植物が育ちにくいのです。ところがこの特殊な土壌に限って生育する植物が知られており、その代表であるトサミズキは高知県の蛇紋岩地帯のみに分布しています。

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◆一つの花弁に5〜10の花

トサミズキは、マンサク科トサミズキ属を代表する落葉低木です。2月に葉を広げる前に長さ5cmほどの花序を吊り下げ、一つの花序に5〜10個の黄色い花をつけるため、里山のいたるところが黄色にそまり、土佐の春を告げています。 自生地は市街地に近いため、多くは宅地化や蛇紋岩採掘などの開拓によって、年々狭まってきています。土佐を代表する名花を次の世代へとつなぐためにも今、保護をしていかなくてはいけないと思うこのごろです。


◆見ごろを、いま迎えています

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ユキワリイチゲ

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ユキワリイチゲ

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ケショウザクラ

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フクジュソウ

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ベトナムツバキ

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リュウキュウアセビ




◆イベント情報
ありがとう温室企画
「ボタニックカフェ 〜ランの花々と和みの温室時間〜」

牧野植物園の温室に期間限定のカフェがオープンします!

開催/2月7日(土)〜22日(日)
   9:00〜17:00
   (カフェ 10:00〜16:00) 開催場所/高知県立牧野植物園 南園 温室 主催/財団法人高知県牧野記念財団
協力/ランの里 五台山洋蘭園、灯工房 ひよこ、有限会社デトワール

 温室内に彩られたランの花々をゆっくりと観賞しながら、温室で過ごすくつろぎの時間を楽しんでいただけるよう、心地よい空間とカフェで皆さまをお迎えします。
 本イベントは、リニューアル工事(平成21年度予定)をする温室での最後のビックイベントとなります。
詳細はコチラ http://www.makino.or.jp/update/frame/f_news.html

 
高知県立牧野植物園

 牧野植物園は、高知県が生んだ植物学者・牧野富太郎博士の業績を顕彰する施設として、昭和33年(1958)に、高知市五台山に開園した施設です。平成11年11月には「牧野富太郎記念館」が開館しています。
 園内には博士を生む土壌となった高知県の植物を中心に、博士ゆかりの植物など約3,000種が四季を彩られています。
 また、植物園機能とあわせて、貴重な資料を紹介する展示、研究、生涯学習の場を提供する施設などを収めた博物館が同居する総合施設は、国内では他に例がないと思われます。さらに、景観に配慮した環境保全型建築の方向性を示す優れた建築物として全国的な評価を受け、第13回村野藤吾賞をはじめ数々の賞を受けています。

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【牧野植物園便り 掲載記事一覧 】
■ルリ色のユキワリイチゲ
 静かに、奥ゆかしく輝く
 早春まだ雪が残る頃に咲く
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■南国土佐に春を知らせるトサミズキ
 里山のいたるところを黄色に染めて
 本次の世代につなぐ保護も必要に
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■枯れ残った茎の根が水を吸い上げて花を
 氷点下の冬にだけ咲く神秘
 本物の花は秋に、もちろん開きます
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■黄色が鮮やかなオオツワブキ
 冬の澄んだ空気の中でひときわ目を引く
 よくみると多くの花の集まりです
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■寒さの訪れとともに花開く
 清楚さが際立ち、愛好者も多い
 高知県が生んだ花卉園芸文化「土佐寒蘭」
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■スズムシバナ、ミヤギノハギなどが見ごろです
 今が盛りの秋を彩る草花たち
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■植物の新種発見1,500種類
 収集した標本は約40万枚
 「牧野日本植物図鑑」を78歳で刊行
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